おじさんのモテエピソードを漫画化✨
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6月のある昼休み。会社の休憩室。 沢田康介がコーヒーを飲んでいると、後輩の田村涼がスマホを片手に近づいてきた。 涼:「先輩こういうの知ってますか?」 差し出されたスマホ画面には、カラフルなイベントページが表示されていた。 康介:「リアル脱出ゲーム?知らないな」 涼:「制限時間内に会場に隠された謎を解いて脱出する体験型ゲームイベントなんですよ」 康介:「へぇ、楽しそうだね」 涼:「今度行きましょうよ!」 涼はにやりと笑った。 涼:「もしかしたら良い女性に出会えるかもですよ」 康介:まあ、それは期待しないとして」 康介:「わかった行こうか」 Scene 2|当日の朝 イベント当日。都内のビルの一室。リアル脱出ゲーム専門施設「LABIRYS(ラビリス)」。 涼と待ち合わせ会場へと向かった。 受付には若いスタッフが立っていた。 スタッフ:「本日はお越しいただきありがとうございます。今回のゲームは『廃病院からの脱出』です」 康介:(心の声)(廃病院…) スタッフ:「制限時間は60分。室内に隠された謎を解き最後の暗号を入力すれば脱出成功です。ヒントは3回まで使用できます。途中退出は原則できませんのでご注意ください」 涼:「わくわくしますね」 康介:「廃病院って怖くないか?」 涼:「先輩、意外とビビりですね」 スタッフから地図と説明書を受け取り、指定された部屋へと向かった。 薄暗い廊下を歩く。 そして扉の前で足が止まった。 部屋の中にはすでに2人の女性が立っていた。 Scene 3|4人で謎解き開始 涼が真っ先に話しかけた。 涼:「はじめまして。一緒に謎を解いて脱出しましょう!」 麻衣:「よろしくお願いします」 ひより:「はじめまして。お願いします」 ガチャン。 扉が閉まった。 4人は密室に閉じ込められた。 スタート音が鳴り60分のカウントダウンが始まる。 涼:「じゃあ手分けして探しましょう。まず部屋を全体的に確認してみます」 麻衣:「わかりました。私はこっち側を」 涼と麻衣が中心になって謎解きを進め始めた。 康介とひよりは少し離れたエリアを担当する。 康介:(心の声)(相変わらず仕切るのが上手いな) 部屋の中には古びたカルテ、錆びた鍵、意味深な数字が書かれたホワイトボードなど、様々な仕掛けが散りばめられていた。 ゲームは順調に進んでいた。 最初の30分は。 Scene 4|異変 30分経過。 ひよりの様子が少し変わってきた。 さっきまで涼と一緒に行動していたのに、いつの間にか康介のすぐ隣に来ている。 頬がうっすら赤い。 ひより:「どうですか?謎解けそうですか?」 康介:「全然わからないですね。結構難しいですね」 ひより:「そうですね……」 ひよりの視線が謎よりも康介の方に向いている気がした。 康介:(心の声)(気のせいか) 康介は別の場所にヒントが隠されていないか探しに移動した。 するとひよりがついてきた。 康介:(心の声)(あれ、付いてきてる) 壁際の棚の下にヒントが隠されていないか確認するため、康介はその場にしゃがみ込んだ。 ひよりも、すぐ隣にしゃがみ込んだ。 距離が近い。というか密着している。 康介:(心の声)(近い近い!全然集中できない。さっきからずっと付いてきてるんだけど、何故だ!?) その時。 ひより:「あっ!あそこ見てください!」 ひよりが何かを見つけた。 康介の体にほぼ乗りかかるようにして指を指す。 柔らかいものが康介の腕に押し当てられた。 康介:(心の声)(ちょちょ、胸当たってる) 康介は立ち上がりヒントを確認してから別のエリアへ移動した。 またついてきた。 康介:(心の声)(さっきから何なんだこの子は) 康介:(心の声)(リアル脱出ゲームの謎解きより、この子の考えを謎解こうとして集中できないってば) Scene 5|告白 残り時間15分。 涼と麻衣が最後の暗号に取り組んでいる間、康介とひよりは少し離れた場所に立っていた。 ひより:「あの」 康介:「はい」 ひより:「今日こうやって出会えたのも何かの縁ですし……もしよかったら今度お食事でも行きませんか?」 康介は少し驚いた。 康介:「はいもちろん良いですよ」 康介:「ですが……なぜ私なんですか?」 康介:「ほら、そこにいる私の後輩の方が若くてイケメンですよ」 涼がちょうどこちらを向いていた。 涼:(心の声)(俺の話してる?) ひよりはちらりと涼を見て首を横に振った。 ひより:「たしかにイケメンですけど顔は関係ないですよ」 康介:「え?」 ひより:「最初にこの空間に閉じ込められた時に、すごく良い匂いがして」 ひより:「その匂いが沢田さんから香ってきたので気になっちゃって」 ひより:「実は私、匂いフェチで…この匂いが興奮しちゃうぐらい好きなんです」 康介:「そうだったんですね!やたらと距離が近かったのはそういう理由だったんですね」 ひより:「はい。これって何の匂いなんですか?」 康介:「これはステラホワイトという練り香水の香りでして」 康介:「SNSで話題になっていたので先日Amazonで購入してみたんですよ」 ひより:「ステラホワイト……覚えました」 ひよりはにっこりと笑い、スマホを取り出した。 ひより:「じゃあ、LINE交換しましょう」 Scene 6|脱出成功 残り時間5分。 涼:「暗号これじゃないですか!?」 麻衣:「合ってる!入力してみて!」 涼が端末に数字を打ち込むと── ピンポンピンポン! 『脱出成功!』 画面に文字が浮かんだ。扉が開く。 一同:「脱出成功!」 涼:「やったー!」 麻衣:「楽しかったー!」 ひより:「無事脱出できてよかったですねー」 康介:「そうですね」 涼:「今日はありがとうございました」 麻衣:「こちらこそ楽しかったです」 しばらく余韻を楽しんだ後、麻衣が腕時計を見た。 麻衣:「では私たちはこれから別のところに行く予定があるので」 涼:「お気をつけて」 麻衣が先に歩き出した。 ひよりが康介の隣に近づき耳元でそっと囁いた。 ひより:「次は私の誘惑から…脱出できるといいですね」 そしてにっこりと笑って歩き去った。 康介の顔がじわじわと赤くなった。 Scene 7|後輩の疑問 涼が不思議そうに康介を見ていた。 涼:「今、なんて言われたんですか?」 康介:「あっ……いや、何でもないよ。大したことじゃない」 涼:「……?」 涼は首をかしげたが追及しなかった。 康介:「昼飯食べにいくか」 涼:「そうっすね」 2人は会場を出た。 歩きながら康介はひよりの言葉を頭の中で繰り返した。 康介:(心の声)(まさかこんなことになるなんて) 康介:(心の声)(……誘惑から脱出できるか、心配だ) しばらく歩いたところで康介は口を開いた。 康介:「涼に言ってなかったんだけど」 涼:「はい?」 康介:「オススメの香水あるから買ってみな」 涼:「えっ、急になんすか?なんていう香水ですか?」 康介:「ステラホワイト」 涼:「ステラホワイト…メモしときます」 涼はスマホを取り出しながらまた首をかしげた。 涼:「でも先輩、さっき何て言われたんですか?本当に」 康介:「だから大したことじゃないって」 涼:「絶対何かありましたよね」 康介:「ラーメンにするか、それともそば?」 涼:「話題変えましたよね今」 6月の空の下、2人は昼飯を求めて歩き続けた。 #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr
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