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オジモテコミック

おじさんのモテエピソードを漫画化✨
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深夜11時。コンビニのバックヤード。 木下茂は更衣室でエプロンを結びながら鏡の中の自分を見た。 49歳。コンビニ夜勤アルバイト。 茂(心の声):(……情けないな) 自分でも思う。 でも思うだけでどうにもならない。 深呼吸をしてフロアへ出た。 茂:「新人の木下です。今日からお願いします」 カウンターの向こうで振り向いたのは明らかに若い女性だった。 なな:「川島です。お願いします」 笑顔はなかった。 なな(心の声):(うわっ、おっさんと二人か。いやだな) 顔には出さなかったが、目には出ていた。 茂(心の声):(……そうだよな。そうなるよな) Scene 2|2週間後 それから2週間。 二人のシフトは変わらず続いた。 なな:「賞味期限切れ、バックに持っていってください」 茂:「わかりました」 なな:「揚げ物、補充お願いします」 茂:「はい」 業務の会話だけだ。 それ以外は一切ない。 茂(心の声):(まあ……これが普通だよな) 茂は元々、人と話すのが得意ではない。 根暗という自覚もある。 だから別に構わなかった。 ただ夜中の3時に誰とも話さずレジに立っているのは少し寂しかった。 それだけだ。 Scene 3|その日 2週間と3日目の夜。 今日もいつものシフト。茂となな二人だけ。 茂:「おはようございます」 なな:「おはようございます」 それだけ言って二人はそれぞれの持ち場へ向かった。 Scene 4|異変 深夜1時過ぎ。店内は静かだった。 なながドリンクの補充のため茂の後ろを通り抜けようとした。 その瞬間。 なな(心の声):(心の声)(えっ!うそ!?) 足が止まった。 ななは何かを感じていた。 顔が熱くなるのがわかった。 心臓が不自然に跳ねた。 なな(心の声):(いやいや、絶対ありえない。だって49歳でバイトしてるおっさんだよ。普通に無理だって) ななは自分に言い聞かせ、ドリンクコーナーへと向かった。 だがドキドキが止まらなかった。 気づくと目が茂を追っていた。 茂が揚げ物コーナーへ行けば視線が追う。 茂がレジに戻ればまた追う。 なな(心の声):(なんで私……) 自分でも意味がわからなかった。 Scene 5|バックヤード 深夜2時。在庫確認のため二人はバックヤードへ入った。 狭い空間。 蛍光灯の白い光。 段ボールが積み上がった棚。 茂がリストを確認している。 なながその横で商品の数を数えている。 ただそれだけのはずだった。 しかしバックヤードに入った瞬間、密閉された空間の中で先ほど感じた何かを、ななはより強く感じた。 なな(心の声):(っ……) 心拍数が、急激に上がる。 体が内側から熱くなっていく。 なな(心の声):(だめだ、我慢できない) すると、ななは茂の背中に向かって抱きついていた。 茂:「えっ!」 茂は完全に固まった。 手に持っていたクリップボードが床に落ちた。 パタン。 なな:「いきなりごめんなさい」 沈黙が流れた。 茂(心の声):(え、なに、これ、現実?) 茂(心の声):(バックヤードですよね、ここ) なながゆっくりと体重をかけてきた。 茂はバランスを崩し段ボールの山を巻き込みながらその場に崩れ落ちた。 ドサッ、バサバサバサ。 茂:「っわ!」 段ボールが四方に散らばる中、ななはそのまま茂の上に乗り体を密着させた。 そして首元へと顔を近づけてきた。 なな:「ハァ……ハァ……」 息遣いが荒くなっている。 茂(心の声):(段ボール散らかってるのに全然気にしてない) ななはそのまま茂の首元に唇を当てた。 軽く甘噛みしてくる。 茂:「急にどうしたんですか!?」 なな:「……私にもわからない」 なな:「なんか急に良い匂いがして……それから私が私じゃないみたいになって……」 茂:「匂い!?」 その言葉を聞いた瞬間、茂の頭に電流が走った。 茂(心の声):(まさか!!!) 家を出る前に塗ったもの。 Amazonで届いていた練り香水「ステラホワイト」 茂:(心の声)(あれのせいか!?) ななはまた深く匂いを吸い込んだ。 なな:「……もっと嗅がせて」 茂(心の声):(もっと、と言われても) Scene 6|バックヤードの中で 散らばった段ボールに囲まれたまま、しばらくの時間が流れた。 蛍光灯が二人を白く照らしていた。 フロアの方から自動ドアが開く音がした。 深夜のお客さんだ。 茂:「……レジ、行かないと」 なな:「……うん」 なながゆっくりと体を起こした。 乱れた髪を手で整えエプロンを直す。 茂も立ち上がり散らばった段ボールを素早く拾い集めた。 なな:「……後で片付けます」 茂:「いえ、私がやります」 なな:「……」 ななは少し俯いたまま先にバックヤードを出た。 茂は一人残り段ボールを積み直しながら天井を見上げた。 茂(心の声):(……49年生きてきて、こんなことが起きるとは) 静かに笑ってフロアへと戻った。 Scene 7|夜明け前 朝6時。シフト交代の時間が近づいてきた。 二人は黙って閉め作業をこなしていた。 気まずいわけではない。 ただ何を言えばいいかお互いわからなかった。 次のシフトの担当者が入ってきた。 なな:「お疲れ様でした」 茂:「お疲れ様でした」 二人は更衣室で着替えコンビニを出た。 朝の空気が冷たかった。 駐車場で二人の足が自然に止まった。 なな:「……あの」 茂:「はい」 なな:「今日のこと忘れてください」 茂:「……わかりました」 なな:「……」 茂:「……」 なな:「でも明日のシフトも一緒ですよね」 茂:「そうですね」 なな:「……その香水また付けてきていいですよ」 そう言って、ななは自転車にまたがり走り去っていった。 茂はその背中を見送り、自宅へ帰っていった Epilogue|真実 朝7時。実家の自分の部屋。 茂は静かに部屋に入りベッドに腰を下ろした。 テーブルの上にはステラホワイトが置いてある それを眺めながら今夜のことを頭の中で再生する。 バックヤード。 散らばった段ボール。 ななの荒い息遣い。 そして── 「その香水、また付けてきていいですよ」 茂は静かに笑った。 49歳。コンビニ夜勤アルバイト。実家暮らし。 情けないと思っていた。 でも今日だけは少しだけ、そう思わなかった。 #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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土曜日の昼前。ひろしのワンルームマンション。 部屋の至る所にアニメのフィギュアが並んでいる。 壁には同人誌のネームが貼り付けられ、床にはトーンのカスが散らばっている。 ひろしはパソコンを閉じ立ち上がった。 ひろし:「今日もファミレス行くかー」 家だと集中できない。 誘惑が多すぎる。フィギュアが目に入る。積んでるゲームが目に入る。配信が始まる。 気づいたら夜になっている。 だからひろしは週末ファミレスかカフェで作業することが多い。 玄関で靴を履こうとしたとき宅配ボックスの通知が目に入った。 ひろし:「あ、届いてた」 取り出したのは小さな箱。 先週Amazonでポチった練り香水ステラホワイトだ。 ひろし:「せっかくだし塗ってみるか」 洗面台の前で手首と首元に少し塗り込む。 特に期待はしていない。 ひろしはリュックを背負い家を出た。 Scene 2|ファミレス、作業開始 最寄りのファミレス。 土曜の昼前、店内は程よく賑わっている。 ひろしはいつもの窓際の席に座りノートパソコンを開いた。 ドリンクバーのコーヒーを一杯注いで早速作業を開始する。 ひろし(心の声):(次の新作、どんな内容にしようか悩むな) ひろしの同人誌は成人向け漫画だ。 コミケでそこそこ売れている。 本業のサラリーマンより、こちらの方が生きがいを感じている。 ひろし(心の声):(やっぱりアイデアは現物から得るのが一番だ) ひろしはおもむろに、大人のサイトを開いた。 ひろし:「うひょ~。これはいいな」 声に出てしまっていた。 周囲の客が一瞬こちらを見たが、ひろしは気づいていない。 画面に釘付けだ。 Scene 3|来店 その時、ファミレスの入口のドアが開いた。 藤原みずきが入ってきた。 黒髪ロング、清楚系のワンピース。 店員に案内されたのは──ひろしの後ろの席だった。 みずきはひろしの後ろを通り抜けようとした。 その瞬間、チラッと視界に入ったものがある。 ひろしのパソコンの画面。 みずき(心の声):(うわっキモ。大人のサイト見てる) みずきは顔をしかめながら後ろの席に着席した。 メニューを開き、なるべくひろしの方を見ないようにした。 一方ひろしは、後ろに人が来たことにも気づいていない。 画面を凝視しながら、時折メモを取っている。 ひろし(心の声):(このシチュエーションいいな。参考になる) 完全にプロの目だった。 本人の中では。 Scene 4|異変①──ひろしの場合 数十分が経った。 ひろし(心の声):(やべっ、ムラついてきちゃった) これはひろしの悪癖だった。 アイデア探しで大人のサイトを見ているうちに自分が影響を受けてしまうのだ。 そうなるともう作業どころではない。 ひろし(心の声):(一旦、スッキリしてくるか) ひろしはパソコンをスリープにし席を立った。 トイレへと向かう。 ひろし(心の声):(ファミレスのトイレって意外と個室が広くていいんだよな) 完全に慣れていた。 Scene 5|異変②──みずきの場合 実はみずきにも異変が起きていた。 席に着いてからずっと気になっていたことがある。 鼻の奥に漂う、甘く清潔感のある香りだ。 みずき(心の声):(めっちゃいい匂い。この香りどこから来てるんだろう) 周囲を見渡した。 特に香水をつけていそうな人は見当たらない。 みずき(心の声):(すごい気になる……) みずきは料理を食べながらも、ずっとその香りの正体を探していた。 そしてひろしが席を立った瞬間。 香りが、動いた。 みずき(心の声):(えっ) みずきは思わず顔を上げた。 香りはひろしと一緒に、トイレの方向へと遠ざかっていく。 みずき(心の声):(えっ、待って) みずき(心の声):(後ろの変態から来てた香りだったの!?) みずきは自分の行動が信じられなかった。 第一印象は最悪だった。 大人のサイトを堂々と見ていたキモオタだ。 しかし体が動いていた。 みずき(心の声):(……匂いが、気になる) みずきは席を立ち、トイレへと向かった。 Scene 6|トイレにて ファミレスのトイレ。 男女共用の個室トイレにひろしが入ろうとしていた。 その瞬間、後ろからみずきが入ってきた。 ひろし:「──!?」 振り向くと、さっき後ろに座っていた清楚系の女性が立っている。 ひろし(心の声):(なんで女性がここに) ひろし(心の声):(いや、男女共用だから当然なんだが) みずきは一歩近づきひろしの首元に顔を寄せた。 みずき(匂いを嗅ぐ仕草):クンクン ひろし:「……え」 みずき:「……やっぱりこの人だ」 ひろし(心の声):(えっ匂い嗅いでる?) みずきはゆっくりと顔を上げひろしを見た。 みずき:「ねえ、何であんなサイト見てるの?」 ひろし:「え、あ……同人誌の新作の参考のために……」 みずき:「同人誌の新作?」 ひろし:「は、はい。成人向けの漫画を……コミケで売ってまして……」 みずき:「……それじゃ今日のことを書けばいいんじゃない」 ひろし:「え?」 みずきはひろしの目をまっすぐに見た。 みずき:「大人のサイトと同じようなことしてあげる」 みずきはそのまま、ひろしの唇に自分の唇を重ねた。 一度。 また一度。 それから何度も何度も。脳が震えてしまうほどに。 Scene 7|トイレから出る二人 数分後。 トイレの扉が開きみずきが先に出た。 何事もなかったような顔で自分の席へと戻っていく。 数秒後ひろしが出てきた。 顔が完全にスッキリしていた。 ひろし(心の声):(……スッキリした) ひろし(心の声):(予定と違う方向でスッキリしたが) ひろしは自分の席に戻りパソコンを開いた。 スリープが解除されさっきまで見ていた大人のサイトが表示される。 ひろしはそっとタブを閉じた。 ひろし(心の声):(もうこれは必要ない) 新しいドキュメントを開く。 タイトルを打ち込む。 『ファミレスで大人のサイトを見ていたら』 ひろしの指が勢いよく動き始めた。 ひろし(心の声):(ネタは……今日の実体験がある) ひろし(心の声):(これは売れる。絶対売れる) 窓の外の午後の光がパソコンの画面に反射していた。 ひろしはふと手を止め洗面台の脇に置いてきた小さな箱のことを思い出した。 ひろし(心の声):「今回、最高な作品を作るよ……」 ひろし(心の声):「ステラホワイト……お前のおかげだ」 ひろしは静かに笑い、また原稿の続きを書き始めた。 #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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3月上旬。夜の9時。夜行バスの乗り場。 待合スペースには十数人の乗客が、思い思いの格好で出発を待っていた。 拓也はいつものように、リュックを足元に置いてスマホをいじっていた。 夜行バスの旅はもう何十回とやっている。 準備も段取りも完璧だ。 バスに乗り込み指定の座席、窓側の15番に腰を落ち着けた 出発5分前。 ほぼ全員が乗り込んだころバスのドアがもう一度開いた。 小さなボストンバッグを抱えた女の子が、ふわふわとした足取りで乗り込んでくる。 ゆるくウェーブした髪。 大きな瞳がきょろきょろと座席番号を探している。 そして拓也の隣16番席の前で止まった。 ゆい:「あ、ここだ……」 ゆいは荷物を棚に上げ座席に座った。 バスは静かに夜の街へと滑り出した。 Scene 2|サービスエリア① 出発から2時間ほどでバスは最初のサービスエリアに停車した。 拓也はトイレを済ませ缶コーヒーを一本買った。 夜行バスの旅のこれも定番だ。 隣のゆいはコンビニでホットのカフェオレを買い戻ってきた。 ゆい:「寒いですね~」 拓也:「3月はまだ油断できないですからね」 それだけの会話だった。 Scene 3|深夜1時 バスの車内はすっかり静まり返っていた。 頭上の小さな読書灯だけが、ぽつぽつと灯っている。 乗客のほとんどはブランケットに包まり眠っている。 拓也も目を閉じていた。 しかしなかなか眠れない。 拓也:(心の声)(……やっぱり夜行バスは寝付けないんだよな) これも毎回のことだ。 隣のゆいは、ブランケットをしっかりと膝まで掛け静かにしていた。 静寂。 エンジンの低い音。 タイヤが路面を踏む音。 それだけが続いていた。 その時だった。 ゆい:「……んっ」 拓也:(心の声)(……?) 拓也は目を閉じたまま耳だけを澄ませた。 ゆい:「……ぁ、っ……ぅ……」 声を殺している。 それでも確かに聞こえる。 拓也:(心の声)(ま、まさか……) 拓也:(心の声)(いや、待て。気のせいだろ。夜行バスだぞここは) 拓也:(心の声)(公共交通機関だぞ) ゆい:「……っ、ぁ……んっ……!」 拓也:(心の声)(気のせいじゃなかった) Scene 4|見てはいけない 拓也の中で天使と悪魔が戦い始めた。 天使:(見るな。寝たふりを続けろ。何も聞こえなかった) 悪魔:(見ろ。人生で二度とないぞこの機会) 天使:(公共の場だぞ) 悪魔:(だから面白いんだろうが) 5秒間の葛藤。 悪魔の圧勝だった。 拓也はそっと薄く目を開けた。 隣のゆいはブランケットを膝までしっかりかけ上半身はほぼ動いていない。 しかしブランケットの中に差し込まれた手がゆっくりと規則的に動いているのがわかった。 拓也:(心の声)(……本当にやってた) 目が離せなかった。 完全にガン見していた。 次の瞬間ゆいがふと横を向いた。 目が合った。 ゆい:「・・・・・」 ゆいの顔が見る見るうちに真っ赤になった。 拓也:(心の声)(しまった) ゆいは慌ててブランケットを整えそっぽを向いた。 そしてそのまま眠ったふりを始めた。 肩が微かに震えているのは寒いからではないだろう Scene 5|サービスエリア② 午前3時半。バスが二度目のサービスエリアに停車した。 拓也はバスを降り冷たい夜気を胸いっぱいに吸い込んだ。 後から降りてきたゆいが声をかけてきた ゆい:「あ、あの」 拓也は振り向いた。 ゆいが上目遣いで立っていた。 頬がまだうっすら赤い。 ゆい:「……さっき、見ちゃいましたよね?」 拓也:「……はい」 一瞬の沈黙。 ゆい:「ごめんなさい」 ゆい:「ちょっと……興奮してしまって」 拓也:「バスの中で興奮することあります?」 ゆい:「……あります」 拓也:「何に興奮したんですか?」 ゆいはもじもじと指先を合わせながら言った。 ゆい:「あなたから……すごく良い匂いがして」 拓也:「匂い!?」 ゆい:「はい。私、匂いにすごく敏感で……好みの匂いを嗅ぐとすぐ興奮しちゃうんです」 拓也:(心の声)(そんな体質があるのか) 拓也:(心の声)(というか、俺の匂いで……?) 実は男性はバスに乗る前にAmazonで購入したステラホワイトという練り香水を塗っていたのだ 拓也:「なんか……私のせいで申し訳ない」 ゆい:「いえ、私が勝手にしたことなので」 ゆい:「……本当にすみませんでした」 ゆいはぺこりと頭を下げ小走りでトイレへ向かった。 Scene 6|再出発 バスは再び走り始めた。 車内はまた静まり返っていく。 隣のゆいはブランケットを胸元まで引き上げ、窓の外を見ていた。 明らかに気まずそうだ。 拓也も前を向き目を閉じた。 お互い何も言わない。 30分ほどが経った。 サービスエリアで目を覚ました乗客たちがまた静かになってきた。 薄暗いバスの中。 エンジンの音だけが続いている。 その時。 ふわっ。 拓也の膝の上にブランケットが掛けられた。 拓也:(心の声)(……?) ゆいが自分のブランケットを拓也の膝に掛けてきたのだ。 拓也:(心の声)(寒いと思ってくれたのか。気が利くな) しかし次の瞬間。 ブランケットの下でゆいの手がそっと拓也の膝の上に置かれた。 拓也:(心の声)(……あれ) 手がゆっくりと内側へ動く。 拓也:「ちょ……何してるんですか!?」 声はできる限り小さかった。 ゆい:「今日のことは……誰にも言わないでくださいね」 それだけ言ってゆいの手はズボンの中へと滑り込んできた。 バスは高速道路を走り続ける。 窓の外には暗い山並みと遠くの街明かりだけが見えた。 乗客は誰も気づいていない。 数分後、拓也は小さくため息をついた。 ゆいの手で果てたのだ 拓也は静かにティッシュを取り出し使用済みのそれをビニール袋の中へ入れた。 ゆいはブランケットを整え、すっとそっぽを向いた。 そしてそのまま眠りについた。 Epilogue|夜明け 数時間後。バスはゆっくりと速度を落とした。 車内アナウンスが流れる。 『まもなく終点に到着いたします』 バスが停車し、ドアが開く。 拓也はリュックを背負い通路へ出た。 ゆいも荷物を持って後に続く。 バスを降りた瞬間3月の朝の空気が体を包んだ。 清々しかった。 拓也:(心の声)(……良い旅になりそうだ) 歩き出そうとした時、後ろからゆいの声がした。 ゆい:「あの」 拓也が振り向くとゆいはにっこりと笑った。 ゆい:「良い旅を」 拓也:「……ありがとう。あなたも」 ゆいはふわりと手を振り人混みの中へ消えていった。 拓也はしばらくその場に立ったままゆいが消えた方向を眺めていた。 やがてポケットからステラホワイトを取り出す。 拓也:「……お前すごいな」 リュックの内ポケットにしまい拓也は旅へと歩き出した。 #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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土曜日の朝。健一は着替えながら鏡を見た。 イケオジじゃない、ただのおじさんだ。 健一(心の声):(まあ……いつも通りの顔だな) 感想はそれだけだった。 平日は都内の中小企業でデスクワークをこなしている。 給料は可もなく不可もなく。いや、正直に言えば少し足りない。 だから週末は原付にまたがりフードデリバリーの配達員として走り回っている。 特別楽しいわけでも、特別つらいわけでもない。 ただ走る。届ける。また走る。 それが健一の週末だった。 Scene 2|いつもの午後 昼12時。健一は原付で都内を走り回っていた。 ラーメン、弁当、タピオカ、ピザ。 届ける中身は気にしない。 ただひたすら、住所と地図と戦い続ける。 健一(心の声):(エレベーターない5階は勘弁してほしいんだが) 健一(心の声):(しかも該当なしってなんだよ表札……) 午後2時を過ぎたころスマホの画面に新しい依頼が表示された。 【現金手渡し・配達先:コーポ・ベルメゾン305号室】 健一(心の声):(現金か。まあいい) 原付を走らせ10分ほどで目的のアパートに到着した。 築年数はそこそこ。外観は普通。 健一は商品の袋を手に持ち、305号室の前に立った。 インターホンを押す。 ピンポーン。 数秒後、ドアがほんの少しだけ開いた。 隙間から細い手が伸びてくる。 健一:「1,780円になります」 手が引っ込み今度はお金が差し出された。 健一はおつりを数えて隙間へと差し出した。 健一:「220円のお釣りです」 その瞬間。 がっしり。 健一の手が掴まれた。 健一:「んっ!?」 Scene 3|ドアが開く 健一は思わず固まった。 手が離れない。 ゆっくりとドアが開いていく。 そこに立っていたのは キャミソールにショートパンツ。 25歳前後と思われる女性。 そしてその目はなぜか、うっすらと潤んでいた。 健一:「ちょ……どうしたんですか?」 女性は答えなかった。 代わりに掴んだ健一の手を静かに自分の方へと引き寄せた。 そして手首に、顔を近づけた。 さな:「……さっき商品を受け取ったときに良い匂いがして」 深く吸い込む。 さな:「気になっちゃって」 また吸い込む。 さな:「……この匂い、好き」 健一(心の声):(え、なにこれ?何が起きてる?) 健一の頭の中では今、数十個の「?」が高速で回転していた。 Scene 4|招かれる さな:「この後、まだ配達ありますか?」 健一:「え……と、とりあえず今から休憩にしてまた夕方からやろうと思ってます」 さな:「そしたら時間ありますね」 さなはにこりと笑った。 さな:「よかったら中入ってください」 健一(心の声):(いや待て。冷静になれ俺) 健一が戸惑っている間に、さなは掴んでいた手を今度は強くグイッと引いた。 健一:「わっ──」 体が前に引き寄せられ、さなと密着した。 健一(心の声):(近い近い近い近い) さなはそのまま、健一の首元に顔を埋めた。 静かに、ゆっくりと、匂いを嗅ぐ。 数秒後、耳元で── さな:「……ダメですか?」 健一(心の声):(なんだこのエロすぎる展開は) 健一:「……ダメじゃ、ないです」 さな:「よかった」 Scene 5|リビング 305号室のドアが静かに閉まった。 部屋の中はちょうどいい温度だった。 テーブルの上にはさっき健一が届けたであろう料理の袋がまだ手つかずのまま置いてある。 健一(心の声):(あれ、食べなくていいのか) 二人はソファに隣同士で座った。 さなはすぐに、また健一の首元に顔を近づけてきた。 さな:「これなんの匂いなんですか?」 健一:「ステラホワイトという練り香水です。最近Amazonで買ったんですよ」 さな:「ステラホワイト……」 さなはその名前を、舌の上で転がすように繰り返した。 それからゆっくりと顔を上げ、上目遣いで健一を見た。 頬が、うっすら赤くなっている。 健一(心の声):(……なんだこの顔は。反則だろ) 次の瞬間、さなは健一の肩をそっと押した。 どさっ。 ソファに押し倒される健一。 健一:「あ、あの──」 さなが覆いかぶさってくる。 健一:「届けたご飯、食べなくて良いんですか?」 さな:「それは後回し」 さなは健一のズボンに手をかけながら静かに言った。 さな:「先に……おじさんの、食べたい」 健一(心の声):(おじさん言うな─とは今は言えなかった) Scene 6|時間は経ち テーブルの上の料理袋が空になっていた。 容器はきれいに食べ尽くされている。 時計の針だけが静かに進んでいた。 Scene 7|ごちそうさま さな:「……ごちそうさまでした」 さなはソファに深く沈み込みながら、満足そうに伸びをした。 さな:「美味しかったー」 健一(心の声):(……どっちの話だ) 健一:「それじゃあ……私はこれから、また配達に行ってきます」 さな:「頑張ってください」 さなはにっこりと笑った。 健一は玄関で靴を履きドアを開けた。 健一:「……失礼します」 さな:「またきてね」 ドアが静かに閉まった。 Epilogue|真実 アパートの外。原付のそばに立った健一はしばらく空を見上げていた。 健一:「……何が起きたんだ、俺の土曜日に」 呟いて手首を見る。 朝何となく塗った練り香水ステラホワイト。 健一:「お前のせいか」 責める気はなかった。 むしろ。 健一(心の声):(……もう一本、買っておくか) 健一はヘルメットをかぶり原付にまたがった。 夕方の街にエンジン音が響く。 その夜、健一はAmazonを開いた。 検索欄に「ステラホワイト」と打ち込みながら今日の午後のことをただ静かに思い返していた。 #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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日曜日の午後。都内のショッピングモール。 田中誠は今日、久しぶりに洋服を買いに来ていた。 広くはない店内に自分より十歳は若そうな客が数人いる。 特に気にした様子もなく誠はハンガーラックを眺め始めた。 店員:「こちら、お試しになりますか?」 誠:「あ、は、はい。じゃあ……これを」 誠が手に取ったのはシャツだった。 誠:「試着していいですか」 店員:「もちろんです。こちらへどうぞ」 誠は案内された6番ブースへ入りカーテンを閉めた。 試着用のシャツを手に取り袖を通す。 ボタンを上から順番に留めていく。 誠(心の声):(……悪くないか) 鏡の中の自分を眺める。 面長で顎がシャクレている。 シャツは悪くないが顔は変わらない。 誠(心の声):(まあ、シャツだけ良くてもな) 苦笑いとも取れない静かな表情で誠は鏡を見続けた。 Scene 3|隣に気配 その時、隣の7番ブースのカーテンがシャッと引かれる音がした。 7番ブースに入ったのは──村上あおい、26歳。 仕事帰りに立ち寄ったOLだ。 あおい(心の中):「疲れたー……。早くこれ試して帰ろ」 あおいはブラウスを手にかけた。 その瞬間。 あおい:「……?」 鼻先に、何かが触れた気がした。 あおい:「なに……この匂い」 甘く、柔らかく、それでいてどこか官能的な香りが隣からじわじわと漂ってくる。 あおい(心の中):「えっ……なに、これ……」 Scene 4|体に異変 あおいは試着を続けようとしたが手が止まった。 あおい:「……っ」 胸が、ドクンと跳ねた。 顔が、じわじわと熱くなる。 あおい(心の中):(なんで……なんでこんな……) 冷静になろうとした。 深呼吸した。 ──逆効果だった。 あおい:「……っ、はぁ」 息を吸うたびに匂いが体の中に広がっていく。 あおいは壁に手をついて自分の異常な反応に戸惑っていた。 あおい:(心の中)(落ち着け私。試着室だよここ。洋服屋の試着室) しかし体は正直だった。 あおい:「……隣、誰……?」 Scene 5|覗いてしまう あおいは自分でも信じられない行動をとっていた。 あおい(心の中):(ちょっとだけ……ちょっとだけ確認するだけ) 店員がいないことを確認した。 静かに数ミリだけカーテンを開ける。 隣の6番ブース。 カーテンの隙間から見えたのはシャツを試着中の中年男性。 面長で顎がシャクレている。 あおい(心の中):(……え) 客観的に見れば特別イケメンというわけではない。 その瞬間カーテンの隙間から匂いがドンと押し寄せてきた。 あおい:「────ッ」 頭の中が、真っ白になった。 あおい(心の中):(だめだ、我慢できない──) Scene 6|侵入 あおいは静かに6番ブースのカーテンを開けた。 誠は鏡を見ながら自分が元々着ていた服に着替えていた。 そこへ突然 誠:「──!?」 背後から何かが抱きついてきた。 誠:「え、え、えっ!?」 振り向くと見知らぬ女性が自分の背中に顔を埋めている。 あおい:「はぁ……っ、いい匂い……」 誠:「ちょ、ちょっと──!?どなた!?ここ、俺の試着室!?」 あおいは答えない。 首元に顔を近づけ、くんくんと匂いを嗅いでいる。 あおい:「ここ……ここから来てる……」 誠:(え、なに、これ、夢?俺、今寝てる?) 誠は恐る恐る手元のシャツを見た。 値札がついていた。 夢ではなかった。 その時、誠はふと気がついた。 誠(心の中):(……そういえば) 今朝、出かける前に塗ったもの。 先日Amazonで何となく買ってみたモテ練り香水ステラホワイト。 誠(心の中):(まさか……これが原因か?) 背後ではあおいがまだ首元に顔を埋めている。 誠(心の中):(……マジか) Scene 7|舐められる あおいは誠の首元に顔を埋めたまま静かに舌を出した。 誠:「っ──ちょ、え!?なに!?今舐めた!?」 あおい:「……美味しい」 誠:「美味しいって何が!?」 あおい:「……もっと」 誠:「もっとって!?」 誠のツッコミなど、もはやあおいの耳には届いていなかった。 あおいはゆっくりと顔を上げ誠と正面から向き合った。 誠(心の中):(……あれ、この子めちゃくちゃ可愛い) するとあおいが唇を重ねてきた。 誠:「──────」 誠の思考が完全にフリーズした。 誠:「ちょ……ちょっと待って……俺シャツ……返さないと……」 あおい:「しっ」 誠:「はい」 Scene 9|嵐の後 数分後。 あおいは乱れた髪を手早く直しカーテンの端からそっと外をうかがった。 あおい(心の中):(店員……いない。今だ) すっと隣の7番ブースへと滑り込みカーテンを静かに閉める。 外から見れば何事もなかったかのような試着室が並んでいるだけだ。 誠は鏡の前でぽかんとした顔をしていた 誠:(心の中)(……一体何が起きた!?) 誠は鏡に映る自分の顔を見て 誠:「……俺が原因とは到底思えないんだが」 帰宅後。誠はソファに座ったままずっと天井を見ていた。 時計の針が静かに時を刻んでいる。 誠:「………………」 頭の中で何度も再生される。 あの香りに引き寄せられるように近づいてきた横顔。 首元に顔を埋め、「いい匂い……」と呟いた声。 そして唇の感触。 テーブルの上には家を出る前に塗ったステラホワイトが置かれていた 誠はステラホワイトを見つめながら心の中で(ありがとう)と呟いた #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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夜の21時。 村田 勝(45歳)はいつものようにタクシーに乗り込んだ。 小太りで見た目は普通のおじさん。 華やかさとは無縁の顔。 それでも個人タクシーのハンドルを握る時間は、村田にとって唯一の居場所だった。 (さて、今夜も稼ぐか) 最初の客は40代のサラリーマン2人組。 村田:「どちらまで?」 客A:「渋谷まで頼むよ」 無言で走って、無言で降りていった。 次は50代の男性一人。 酔っているのか、乗ってすぐ寝て、着いたら起こすのに3分かかった。 その次は30代の男性グループ3人。 騒がしかったが、チップを置いていってくれた。 (まあまあの滑り出しだな) 気づけば深夜1時を回っていた。 新宿の繁華街を走っていた村田のタクシーに、フラフラした女性が手を挙げた。 ドアが開くと——お酒の匂いがふわりと入ってきた。 キャバクラで働いてそうな女性が、どすんとシートに倒れ込む。 村田:「お客さん、大丈夫ですか?」 みく:「ぜんっぜん大丈夫じゃないです~。今日お客さんめっちゃうざくて疲れたぁ」 村田:「はあ…行き先は?」 みく:「代々木です。」 走り出して5分。 バックミラー越しに見えるみくは、シートに横になりながら喋り続けている。 みく:「ねえ運転手さんって結婚してるんですか?」 村田:「してません」 みく:「え、なんで?」 村田:「なんでって言われても」 みく:「彼女は?」 村田:「いません」 みく:「なんで?」 村田:「…なんでって言われても」 みく:「ウケる」 村田は苦笑いしながらハンドルを握った。 (毎度のことだが、酔っ払いは手強い) 【シーン3:異変が起きる】 しばらく沈黙が続いたかと思ったら—— みく:「てか車に乗った時から思ってたんだけど」 みく:「車内めっちゃ良い匂いしません?」 村田:「…匂いですか」 みく:「なんか甘くてふわっとした匂い。芳香剤とかじゃないですよね?」 村田:「香水の匂いですよ」 みく:「えっ香水?」 次の瞬間—— シートから身を乗り出したみくが助手席との隙間から村田の首元に顔を近づけてきた。 村田:「ちょ、お客さん危ない!!」 みく:「…」 村田:「お客さん?」 みく:「…やばい」 村田:「え?」 みく:「すごいいい匂い。なんですかこれ」 村田:「ですからちょっと離れてもらわないと事故——」 みく:「なんていう香水ですか?」 村田:「……ステラホワイトという練り香水です」 みく:「ステラ…ホワイト」 村田:「Amazonで買ったのが今日届いたので試しに付けてみました」 みく:「今日届いて今日付けてきたんですか」 村田:「はあ、まあ」 みく:「運命じゃないですか」 村田:「運命って何がですか」 みく:「私が乗ったの」 45年生きてきてこんな展開は初めてだった。 【シーン4:到着、そして】 代々木のマンション前に到着した。 村田:「はい、着きましたよ。お客さん」 料金メーターを止めて振り返ると—— みくはまだ目を細めたまま、こちらをじっと見ていた。 村田:「お客さん?着きましたよ?」 みく:「わかってます」 でも降りない。 村田:「あの…」 次の瞬間—— 後部座席から体を乗り出したみくが、村田の首元に両腕を回してきた。 村田:「ちょっ、お、お客さん!?」 みく:「もう一回だけ」 村田:「もう一回って何が——」 みく:「…はぁ」 首元に顔を埋めて、深く息を吸うみく。 村田:「お、お客さん!?運転中じゃないけど危ない!!」 みく:「止まってるから大丈夫です」 村田:「いや大丈夫じゃないです!!」 みくがゆっくり顔を上げた。 目が潤んでいる。 頬が赤い。 お酒のせいだけじゃない顔だった。 そして—— 村田の唇に熱いキスをした。 村田:「……」 みく:「ありがとうございました」 にっこり笑って降りていった。 マンションに消えていくみくの後ろ姿を、村田はしばらく眺めていた。 45年間、タクシーの中でキスされたことなんて一度もなかった。 頬にまだ熱が残っている。 (一体何が起きたんだ?) ハンドルを握ったまま、しばらく動けなかった。 気づけば5分が経っていた。 我に返ってメーターをリセットしようとしたら 助手席に小さなメモが置いてあった。 走り書きの文字で電話番号と一言。 「また乗りたいです。——みく」 村田は天井を見上げた。 45年間こんな夜が来るとは思ってもいなかった。 原因なんて一つしか思い当たらない。 (Amazonでポチったステラホワイト…) (まさかこんなことになるとは) 村田は苦笑いしながらそっとメモをポケットにしまった。 そして静かにタクシーを走らせた。 深夜の新宿がいつもより少しだけ明るく見えた #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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40代の上司が会社で美人社員からモテまくる衝撃の理由・・・ ここは都内のとある中堅企業。昼休憩の終わり、エレベーターホールにて。 営業部の坂本 隆(43歳)が、女性社員3人に囲まれてランチから戻ってきた。 向かいから歩いてきた部下の中井 翔(29歳)、その光景を見て思わず足を止める。 中井「また3人…」 3人のうちの1人、企画部の佐々木 あかり(25歳)が坂本の腕にそっと触れながら言う。 あかり「坂本さん、来週の金曜日も予定空いてますか?」 坂本「あー、今のところ大丈夫だよ」 あかり「やったー!じゃあ決まりですね♪」 残りの2人の女性社員も笑顔で手を振りながら自分のフロアへ戻っていく。 坂本は涼しい顔で中井の隣に並んで歩き始める。 中井「坂本さん」 坂本「ん?」 中井「ほんといつも羨ましいっすよ。さっきの佐々木さんって社内で一番かわいいって言われてる人じゃないですか」 坂本「そうか?」 中井「『そうか?』じゃないですよ!!なんで40代のおじさんが——あ、すみません」 坂本「(笑)言い直さなくていいよ。おじさんで合ってるから」 2人は誰もいない給湯室へ。中井が意を決して口を開く。 中井「モテるための秘密ってあるんですか?」 坂本はコーヒーをゆっくり一口飲んでから中井をじっと見る。 坂本「中井にだけ、特別に教えるわ」 中井「マジっすか!?」 坂本「他の人には秘密な」 中井「わかりました!!」 坂本が鞄を開きゆっくり探り始める。 中井(心の声):「もしかして…名言系のメモ帳? それとも高級腕時計のカタログ?」 坂本が取り出したのは小さな容器だった。 坂本「実はね、これ使い始めてから女性たちの反応が変わったんだよね」 中井「え、なんですかこれ!?」 坂本「ステラホワイトっていう練り香水。試しに塗ってみな」 中井「練り香水…」 言われるがままに手首に少し塗ってみる。 中井「うわぁ〜すごく良い匂いですね、これ」 坂本「だろ」 中井「なんか、上品な感じというか。こんな匂いする人が近くに来たら確かに振り返りますわ」 坂本「だろ」 ステラホワイトはバーム状の練り香水。 スプレーのように飛び散らず肌に直接なじませることで香りがゆっくりと広がるのが特徴だ。 坂本「香りはね、ムスクをベースに、ホワイトリリーとイランイランがブレンドされてる」 中井「ムスク。なんか聞いたことあります。清潔感のある香りですよね?」 坂本「そう。嫌みがない、でも確かに漂う感じ。それが大事なんだよ」 中井「確かにさっき塗ったのに、もうじんわりと香ってきてる気がします」 体温で溶けるように肌になじむ練り香水は、つけた直後より少し時間が経ったほうが本来の香りが引き立ってくる。 坂本はそれをよく知っていた。 坂本「スプレーの香水と違って主張しすぎないから、密着したときに初めて気づいてもらえる。それがいいんだよ」 中井「密着したとき…」 坂本「電車でたまたま近くなったとき、資料を一緒に見てるとき。そういう自然な距離のときにふっと香る」 中井「それ、完全に反則じゃないですか」 坂本「だろ」 コンパクトで携帯しやすいのでランチ後や会議前にさっと塗り直せるのも坂本が気に入っている理由のひとつだった。 中井「でも坂本さん、これずっと使ってたんですか?」 坂本「2ヶ月ぐらいかな。最初に佐々木さんから『なんかいい匂いしますね』って言われたのが始まりで」 中井「佐々木さんから!!それで距離が縮まったんですか」 坂本「まあな」 中井「ステラホワイト、僕も買います」 坂本「そう言うと思ったAmazon限定だよ」 昼休憩の終わりを告げるチャイムが鳴り響く。 中井は手首の香りをもう一度確かめてから小さくガッツポーズをした。 #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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地下アイドルにガチ恋した男性ファンが撮影会で・・・ #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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都内の小洒落たカフェ。坂本は会社帰りにふらりと立ち寄った。 坂本:「ラテを一つ」 レジに立っていた店員が顔を上げた瞬間、坂本の時間が止まった。 坂本:(心の声)・・・・・・なんだ、この子 ショートボブに、くるっとした目。 坂本:「あ、えっと・・・ラテを、一つ・・・」 ひな:「(ニコッと)Mサイズでよろしいですか?」 坂本:「・・・M。はい、M。Mでお願いします」 ひな:「かしこまりました~」 坂本は席に着いてラテを一口飲んだ。 坂本:(心の声)40歳にもなって・・・なんだこれは・・・心臓がうるさい シーン2「常連になった男」 それから坂本は週に三回、このカフェに来るようになった。 同僚の村田に昼食中に言われる。 村田:「最近カフェ通いが趣味になったんすか?」 坂本:「・・・うん、まあ」 村田:「健康意識高まりました?」 坂本:「・・・そういうこと」 村田:「なんか顔がニヤけてません?」 坂本:「ニヤけてない」 そのカフェでの数分間が、今や坂本の一週間のハイライトだった。 ひな:「今日も同じものですか?」 坂本:「あ、はい。あと・・・今日のおすすめって何ですか?」 ひな:「(少し嬉しそうに)期間限定の桜ラテが人気ですよ!甘めですけど」 坂本:「じゃあそれも」 坂本:(心の声)甘いもの苦手だけど関係ない シーン3「玉砕」 四月のある夕方。閉店間際、客が少ない時間を狙った。 坂本:「あの・・・」 ひな:「はい?」 坂本:「よかったら、連絡先を教えてもらえないかなと・・・」 レジ越しに沈黙が一秒流れた。 ひな:「嬉しいですけど・・・私、彼氏いるのでごめんなさい」 坂本:「・・・そうですか。すみません、失礼しました」 ひな:(心の声)いや、普通に連絡先交換とか無理。おじさんだし 坂本は会計を済ませ、店を出た。 夜風が妙に冷たく感じた。 シーン4「お店に来なくなった」 翌週から、坂本はカフェに来なくなった。 一週間後。 ひな:「(ふと思いながら)あのお客さん、最近来ないな」 同僚の店員が横から口を挟む。 同僚:「あー、あのスーツの人?常連の」 ひな:「うん」 同僚:「ひなちゃんに連絡先断られたって噂、聞いたよ」 ひな:「え!?なんで知ってんの!?」 同僚:「カウンター越しに丸聞こえだったんだけど」 ひな:「(真っ赤になりながら)もう!!」 シーン5「待ち伏せ」 その頃、坂本はカフェの前にいた。 バイト終わりの時間帯を調べ上げ、店の向かいの電柱の陰に立っている。 坂本:(心の声)俺は何をやってるんだ・・・40歳にもなって・・・ しかし足は動かなかった。 しばらくして、ひなが店から出てきた。 坂本:(心の声)よし、ついていくぞ。絶対バレないように 坂本はひなの後ろを、距離を保ちながら歩き始めた。 坂本:(心の声)これは・・・ストーカーでは? いや、少し歩くだけだ。何もしない。ただ歩くだけ 自問自答しながらも足は止まらなかった。 シーン6「衝撃の電話」 ひなのスマホが鳴った。 ひな:「もしもし」 麻衣:「今週の土曜日、ひま?」 ひな:「バイト休みだから暇だよ」 麻衣:「合コンあるんだけど行かない?」 ひな:「合コン!?えー・・・行こうかな。いい男見つかるといいな」 電柱の陰から聞こえていた坂本の足がぴたりと止まった。 坂本:(心の声)合コン・・・? 坂本:(心の声)彼氏いるんじゃないの? 坂本:(心の声)まさか・・・・・・嘘? 坂本の胸の中で、消えかけていた炎が、じわりと灯った。 坂本:(心の声)まだ・・・チャンスがある? シーン7「作戦会議(一人で)」 翌日、坂本は会社のデスクで一人頭を抱えていた。 村田:「どうしたんすか?仕事してないですよ」 坂本:「村田、聞いてくれ」 村田:「はい?」 坂本:「好きな女の子に連絡先を断られた」 村田:「あー・・・カフェの子ですか?」 坂本:「なんでわかった?」 村田:「顔に書いてあります」 坂本:「彼氏いるって言われたんだが・・・合コンに行くって電話してるの聞こえた」 村田:「・・・聞こえたって、どういう状況ですか?」 坂本:「・・・それは、まあ」 村田:「先輩、それ尾行してますよね?」 坂本:「・・・散歩してたら偶然」 村田:「嘘つくの下手すぎますよ先輩」 シーン8「再びカフェへ」 村田の言葉が坂本の背中を押した。 村田:「先輩、もう一回店行ってみてください。諦めるの早すぎです。40歳なんだから、せめて40回は挑戦してから諦めましょう」 坂本:「40回は多い」 そして坂本は久しぶりにカフェの扉を開けた。 レジに立っていたひなが顔を上げた。 ひな:「・・・あ」 坂本:「久しぶりです。ラテを一つ」 ひな:「(少し慌てながら)は、はい。Mサイズでよろしいですか?」 坂本:「はい」 ひな:(心の声)久しぶりに来た気まずいな。来なくなったから、もう来ないのかと思ってた シーン9「匂い」 坂本が窓際の席に座ってスマホを見ていると、足音が近づいてきた。 ひな:「お待たせしました、ラテです」 坂本:「あ、ありがとうございます」 ひながテーブルにラテを置くために身をかがめた。 その瞬間、坂本との距離が一気に縮まった。 ひな:(心の声)・・・・・・っ!? 何かが鼻を通り抜けた。 ひな:(心の声)なに・・・この匂い・・・ 思わずその場に立ち尽くしてしまった。 坂本:「・・・あの?」 ひな:「(ハッと我に返って)す、すみません! 他にご注文はございますか?」 坂本:「いえ、大丈夫です」 ひな:「か、かしこまりました!」 カウンターに戻りながら、ひなの胸がまだどきどきしていた。 ひな:(心の声)なんか・・・頭がくらっとした・・・なに今の・・・ シーン10「気になって仕方ない」 坂本が席に着いて仕事のメールを確認している。 ひなはカウンターの中から、何度もちらちらと視線を向けていた。 同僚:「ひなちゃん、さっきから何回あのお客さん見てる?」 ひな:「(ぎくっ)べ、別に」 同僚:「見てるじゃん絶対」 ひな:「・・・なんか、匂いが気になって」 同僚:「匂い?」 ひな:「なんか、いい匂いがするんだよね。なんの香水かな」 同僚:「(にやにやしながら)それ、気になってるってことじゃん」 ひな:「違う! 職業柄、香りに敏感なだけ!」 同僚:「カフェのバイトでそんな職業柄ある?」 ひな:「・・・うるさい」 シーン11「帰り際」 坂本が席を立ち、店を出ようとしたとき。 ひな:「・・・あの」 坂本が振り返った。 ひな:「今日付けてる香水、なんていうやつですか?」 坂本:「・・・え?」 ひな:「(少し赤くなりながら)す、すごくいい匂いで・・・」 坂本:「これは・・・ステラホワイトっていう練り香水です」 ひな:「練り香水・・・」 坂本:「はい。Amazonで買ったやつで。いつもは香水とか何も付けないんですけ今日初めて付けてみました」 ひな:(心の声)Amazonで・・・買えるんだ・・・ しばらく二人の間に沈黙が流れた。 ひな:「・・・あの」 坂本:「はい」 ひな:「前に連絡先断ったの・・・実は彼氏いなくて」 坂本:「・・・え?」 ひな:「(もじもじしながら)ちょっと急だったし、びっくりして・・・その、嘘ついちゃいました」 ひな:「もし・・・まだよかったら」 ひな:「(小さな声で)今度、ご飯でも・・・」 坂本:「あっ・・・!ぜひ行きましょう」 坂本はまさかの展開に心の中で死ぬほど喜んだ 坂本:(心の声)ステラホワイト・・・お前は最高の買い物だった 坂本はカフェを出ると一人小さくガッツポーズをした。 40歳の春、Amazonの練り香水が、一つの恋を動かした #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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土曜日の朝。 坂田敏夫は今日も淡々と起き上がり淡々とコーヒーを飲んだ。 午後からの出社までまだ時間がある。 坂田:「……少し横になるか」 リビングのソファーに身を預けると秋の穏やかな日差しがカーテン越しに差し込んでいた。 瞼が重くなる。 そのまま、すぅっと意識が遠のいた。 どれくらい経っただろう。 リビングに忍び足でさくらが入ってくる。 後ろには友人のあかりとひなたがついてきた。 さくら:「ほら、見て。爆睡してる」 あかり:「え、ほんとだ。お父さんって感情ないって言ってたけど……ほんとに?」 さくら:「そう。パパってね、怒ったりしないんだよ。何しても」 ひなた:「そんな人いないでしょ(笑)。普通怒るじゃん」 さくら:「ほんとなんだって。じゃあ証明してあげる」 さくらはにやりと笑い、テーブルの上からマジックペンを手に取った。 三人は声を殺して笑いながら、眠る坂田の顔にペンを走らせた。 額には大きく「娘のさくら大好き♡」 頬には星とハートのマーク。 鼻の頭には小さな丸。 ひなた:「プッ…やばい、似合いすぎ(笑)」 あかり:「起きないの、ほんとに?」 さくら:「起きないよ。完璧に寝てるもん」 坂田は微動だにせず穏やかな寝顔のまま顔中に落書きを施されていた。 午後になり目覚めた坂田は時間ギリギリだったため急いで着替えて家を出た。 電車に乗り込むとなんとなく視線を感じる。 向かいの席のサラリーマンが口元を押さえてそっぽを向く。 隣に立っていたOLがスマートフォンをこちらに向けた気がした。 坂田:(……なんだろう。今日は人が多いのか) 特に気にすることなく坂田は吊り革を握って外の景色を眺めていた。 会社に到着すると廊下でばったり山崎に出くわした。 山崎:「坂田さん!おつかれっす……って、ちょ、ちょっと待ってください」 坂田:「ん?」 山崎:「坂田さん……その顔どうしたんすか?」 山崎は口を手で押さえ、肩を震わせている。 坂田:「顔?」 山崎:「鏡見てないんすか?めちゃくちゃ書いてありますよ!?」 坂田:「……書いてある?」 坂田はスマートフォンのカメラをインカメラに切り替えた。 画面に映ったのは——「さくら大好き♡」と書かれた自分の顔だった。 坂田:「……あぁ」 山崎:「あぁ、じゃないっすよ!(爆笑)これ娘さんにやられたんすか!?」 坂田:「たぶんそうだな」 山崎:「怒らないんすか!?」 坂田:「怒る気にならないな」 山崎:「坂田さんって……ほんとすごいっすね(笑)」 第三幕:帰宅報告 夜、家に帰るとさくらがリビングでスマートフォンをいじっていた。 坂田:「さくら、今日会社で笑われたぞ」 さくら:「え、マジで!?(笑)バレた?」 坂田:「山崎に会うまで気づかなかった。もうやめろよぉ〜」 さくら:「(笑)パパ、全然怒ってないじゃん」 坂田:「怒り方がわからないんだよな、俺」 さくら:「それがすごいんだって(笑)」 さくらはすぐにあかりとひなたにLINEで報告した。 さくら:「パパに落書きの件バレたけど、全然怒られなかった(笑)」 あかり:「え、ほんとに!?神じゃん!」 ひなた:「ていうか会社にそのまま行ったの!?やば(笑)」 さくら:「そう。山崎さんに指摘されるまで気づいてなかったって」 あかり:「ほらね、言ったでしょ。パパは何しても怒らないの」 ひなた:「優しすぎるでしょ。うちのお父さんなんてすぐ怒鳴るし最悪だよ」 あかり:「いいなぁ……さくらのお父さん」 第四幕:金曜日、友達が泊まりに来る日 それから数日後の金曜日。 坂田が会社を17時に終え18時に帰宅するとリビングから賑やかな声が聞こえてきた。 坂田:「ただいま」 さくら:「あ、パパおかえり」 リビングには見覚えのある顔が二つ。 あかりとひなたが少し緊張した様子で立ち上がった。 あかり:「あ、えっと……この前は顔に落書きしてしまって、ごめんなさい!」 坂田:「あぁ〜、全然気にしなくていいよ」 ひなた:「……お父さんって、本当に怒ったりしないんですか?」 坂田:「あぁ〜。怒るって感情が、いつの間にか消えちゃって」 ひなた:「消えちゃって、って……どういうことですか?」 坂田:「自分でもよくわからないんだけどな。気づいたらそうなってた」 あかりとひなたは顔を見合わせた。 あかり:「じゃあ……今から何かしても怒らないってこと、ですか?」 坂田:「たぶんな」 その言葉を聞いた瞬間——あかりが勢いよく坂田の頬に手を振り抜いた。 パァン! 坂田:「……あっ!」 坂田の目が大きく見開かれる。 部屋に沈黙が流れた。 あかり:「ごめんなさい!!さくらが次会った時にいきなりビンタしてみてよって言ってたから……つい……!」 坂田:「……あぁ、全然いいよ」 さくら:「(笑)パパ目だけ大きくなったじゃん」 坂田:「さすがに驚いたな。でも怒りはないな」 ひなた:「ほんとに怒らない……すごい」 第五幕:おもちゃ扱いされる坂田 それからしばらく、坂田はさくらたちのおもちゃと化した。 ひなたが坂田の頬をむにむにと両手で挟む。 あかりが坂田の頭頂部をじっと見つめ少し薄くなった頭部をパンパンと叩く。 さくらがスマートフォンで一部始終を動画に収める。 ひなた:「ほんとに無反応だ(笑)」 あかり:「人形みたい」 坂田:「……好きにしてくれ」 さくら:「パパって昔からこうなの?」 坂田:「仕事してたらいつの間にかな」 そんな中、あかりがふと坂田の背後に回り込んだ。 何を思ったのか坂田の首元に顔を近づけ——そのまま、がぶっと軽く噛みついた。 その瞬間。 あかりの鼻腔に甘くて深みのある香りが一気に飛び込んできた。 あかり:「……っ」 思わず動きが止まる。 あかり:「ねえひなた、さくらのお父さんの首めちゃくちゃいい匂いする……やばい」 ひなた:「え?」 あかり:「ほんとに。嗅いでみて」 今度はひなたが坂田の首元に後ろから顔を近づけ同じように噛みついた。 ひなた:「……っ!ほんとだ!何これ!?すごい匂い……!」 坂田:「……くすぐったいな」 二人の視線が合う。 言葉にならないままただ顔を赤らめていた。 第六幕:深夜のリビング 夜が更け、さくらが先に眠りについた。 リビングでは坂田がひとりテレビのバラエティ番組を眺めていた。 音量を絞った画面の中でタレントたちが笑っている。 坂田:(明日は休みか……) そのとき廊下からそっと足音がした。 振り返るとあかりとひなたが二人揃って立っていた。 坂田:「まだ起きてたのか」 あかり:「……眠れなくて」 二人はゆっくりとソファーの後ろに回り込んできた。 そして左右同時に坂田の首元に顔を埋めた。 坂田:「……っ、おい」 あかり・ひなた:「最初噛み付いた時に良い匂いしたんだけど、あれって何ですか?」 坂田:「あぁ……練り香水だよ」 ひなた:「練り香水?」 坂田はソファーの脇に置いていた鞄を手元に引き寄せ小さな白いケースを取り出した。 坂田:「ステラホワイトっていうやつ。この前Amazonで限定販売してるの見つけて試しに買ってみたんだ」 あかり:「ステラホワイト……」 ひなた:「もう一回、塗ってみてもらえますか?」 坂田:「……まあ、いいけど」 坂田はケースを開け手首と首元にゆっくりと塗り込んだ。 ふわりと甘くて深い香りが夜の空気に溶け込む。 あかりとひなたが、同時に坂田に抱きついた。 あかり:「コレコレ……!この匂い!」 ひなた:「やばい……落ち着くのに、落ち着かない感じ」 坂田:「……なんか好評だな」 第七幕:ベッドへ あかり:「ねえ、お父さん」 坂田:「ん?」 あかり:「……寝室、行きませんか」 坂田:「……え?」 ひなた:「なんか眠くなってきちゃって。お父さんの匂いを嗅いでたら……ここで寝ちゃいそうで」 坂田:「……まあ、床で寝るよりはいいか」 淡々とした返答に、あかりとひなたは顔を見合わせてくすりと笑った。 坂田のベッドに三人が落ち着く。 あかりが坂田の隣に転がり首元に顔を埋める。 ひなたが反対側に寝そべり手首の香りをそっと嗅ぐ。 坂田:「……子どもかお前たち」 あかり:「子どもじゃないですよ」 ひなた:「この匂い嗅いでると安心するんです」 坂田:「……そうか」 あかり:「ハァハァ」 ひなた:「ハァハァ」 だんだんと息遣いが荒くなっていくあかりとひなた。 そして坂田の頬に左右からキスする2人。 そのまま熱く激しい夜を過ごした。 翌朝。 さくらが父親の寝室を覗くと父親の両脇に友人二人が幸せそうに眠っていた。 さくら:「……パパ、何してんの!?」 坂田:「……俺は何もしてないぞ」 さくら:「言い訳がましい(笑)」 あかりとひなたはさくらには激しい夜のことは秘密にした。 もちろん坂田もこんなことを娘に言えるはずもない。 その後も3人の秘密な関係は続いた。 #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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教習所の午後。 曇り空の下、発着所にはエンジン音と緊張の匂いが漂っていた。 本日最後の路上教習。 担当教官の欄を見た篠宮里奈は、心の底から肩を落とした。 篠宮里奈「うわ……最悪。また黒崎先生……」 教習原簿を持ったまま、里奈はわざと聞こえるようにため息をつく。 そこへ、背後から低い声が飛んだ。 黒崎恒一「ため息をつく前に、ミラーの合わせ方でも復習しておきましょうか」 篠宮里奈「……出た。そういうとこです」 黒崎恒一「そういうところ、とは?」 篠宮里奈「人のHPをゼロにしてくるところです」 黒崎恒一「運転前にHPがゼロになる人は、そもそも路上に出てはいけません」 篠宮里奈「ほんっと、いちいち正論なんですよね……」 黒崎は表情ひとつ変えず、助手席のドアを開けた。 黒崎恒一「いいから乗ってください。今日は左折確認が甘い癖、徹底的に直します」 篠宮里奈「うわぁ、出た。“徹底的に”」 ぶつぶつ文句を言いながら里奈は運転席へ乗り込む。 篠宮里奈「……え」 里奈は何かを感じた。 いつもと違って落ち着かない様子の里奈 黒崎恒一「どうしました。シート位置、合ってませんか」 篠宮里奈「い、いや……別に……」 別に、ではなかった。 なんだろうこれ。 頭の奥がじんわりする。 眠いわけじゃないのに意識がふっと遠のきそうになる。 黒崎恒一「篠宮さん」 篠宮里奈「は、はいっ!」 黒崎恒一「まだ発進してません」 篠宮里奈「うわ、恥ずかし……」 黒崎恒一「今日は忙しそうですね、ひとりで」 篠宮は顔をしかめた。 だがその皮肉に言い返す余裕が今日はなぜか少ない。 車は教習所を出ていつもの既定ルートへ入っていく。 右左折、進路変更、歩行者確認。 黒崎の指示はいつも通り細かい。 黒崎恒一「左、寄せすぎです」 篠宮里奈「はい」 黒崎恒一「今の確認、もう一拍早く」 篠宮里奈「はい」 黒崎恒一「返事だけは上手です」 篠宮里奈「先生、今日ちょっと当たり強くないですか?」 黒崎恒一「今日“も”の間違いでは?」 篠宮里奈「うわ、認めたこの人」 思わず口では反発する。 それなのに気になるのは運転よりも隣だった。 篠宮里奈(やばい……気になる。めちゃくちゃ気になる。なんなのこれ……) やがて、教習車は街道沿いのホテル街に差しかかる。 そのときだった。 カチッ。 突然、里奈がウインカーを出した。 黒崎恒一「……篠宮さん?」 教習車は既定ルートを外れ、脇道へ入ろうとしていた。 黒崎恒一「既定のルートじゃないですよ。こんなところで曲がりませんよ」 篠宮里奈「ちょ、ちょっと……トイレ行きたいです」 黒崎恒一「さっきコンビニの前を通ったでしょう」 篠宮里奈「そのときはまだ大丈夫だったんです!」 黒崎恒一「我慢してください。路上教習中です」 篠宮里奈「無理です。もう限界です!」 黒崎恒一「限界の人のハンドル操作にしては妙にキレがあるな……」 篠宮里奈「うるさいです!」 半ば強引に、里奈はホテルの駐車場へ教習車を滑り込ませた。 黒崎は深く、深く息を吐いた。 黒崎恒一「……篠宮さん。なぜよりにもよってここなんですか」 篠宮里奈「近かったからです!」 黒崎恒一「近いにも種類があります」 篠宮里奈「い、今そんなこと言ってる場合じゃないんです!」 里奈はシートベルトを外し車を降りる。 黒崎も教官として放っておけず、渋い顔で助手席から降りた。 黒崎恒一「私はここで待ちます」 篠宮里奈「いや、だめです」 黒崎恒一「……何がだめなんですか」 篠宮里奈「教習中に生徒から目を離すのって、よくないんじゃないですか?監督責任的に」 黒崎恒一「・・・・・・」 グイと袖を引かれる。 黒崎は完全に不本意そうな顔で、そのまま館内へ引っ張られていった。 部屋に入る。 静かすぎる空間。 ベッドが妙に広い。 黒崎は一歩入ったところで完全に動きを止めた。 黒崎恒一「……」 篠宮里奈「……」 黒崎恒一「……では早くトイレ済ませてきてください」 篠宮里奈「……」 黒崎恒一「どうしたんですか?」 篠宮里奈はさっきまでの勢いが嘘みたいに黙り込んでいた。 やがて観念したように口を開く。 篠宮里奈「先生」 黒崎恒一「はい」 篠宮里奈「実は……トイレ行きたいって言ったの嘘です」 黒崎恒一「でしょうね」 篠宮里奈「えっ」 黒崎恒一「本当に限界の人は、こんなに綺麗に駐車しません」 篠宮里奈「そこ褒めるんですか今」 黒崎恒一「褒めてません」 少しの沈黙。 里奈は視線をそらし、それから意を決したように黒崎を見た。 篠宮里奈「……我慢できなくなったの、トイレじゃなくて」 黒崎恒一「……」 篠宮里奈「理性のほうです」 部屋の空気が、ぴたりと止まる。 黒崎恒一「篠宮さん、それは――」 篠宮里奈「車に乗ったときから、ずっといい匂いがしてて」 黒崎恒一「匂い?」 篠宮里奈「そうです。もう、気になって気になって……運転どころじゃなくて」 黒崎恒一「……」 篠宮里奈「先生のこと嫌いなはずなのに、なんか今日だけずるいんですよ」 一歩近づく。 篠宮里奈「もっと近くでその匂い確かめたくなったんです」 黒崎は言葉を失った。 説教ならいくらでもできるはずなのに、今日に限ってうまく出てこない。 篠宮里奈はおそるおそる、でも逃がさないように距離を詰める。 そして黒崎恒一に抱きつく 篠宮里奈「あぁ・・・この匂い・・・たまらなく好き」 篠宮里奈「先生、これ何の匂いなんですか?」 黒崎は数秒黙ったあと答えた。 黒崎恒一「……練り香水です」 篠宮里奈「練り香水?」 黒崎恒一「ステラホワイトっていうやつです。三日前にAmazonで買って、今日初めてつけました」 篠宮里奈「初日でこんな破壊力あるんですか」 黒崎恒一「破壊されてるのは私の平常心です」 篠宮里奈「先生ってそういう冗談言えるんですね」 黒崎恒一「今のは冗談じゃありません」 篠宮は思わず吹き出した。 篠宮里奈「ちょっと待ってください、先生。その真顔で言うの反則です」 黒崎恒一「先に反則したのはあなたです。教習車でホテルに突っ込む生徒がいますか」 篠宮里奈「……ここに」 黒崎恒一「誇らしげに言わない」 また、沈黙。 篠宮里奈「先生、私のこともっと強く抱きしめてください」 黒崎恒一は篠宮里奈を強く抱きしめ そのままベッドへ倒れ込む しばらくして... 枕元に置いたスマホのタイマーが鳴った。 黒崎恒一「・・・そろそろ教習終了時間だ」 篠宮里奈「はーい・・・(名残惜しそうに)」 二人は手際よく身を整え、部屋を出た。 駐車場に戻ると、教習車がぽつんと止まっている。 黒崎恒一「・・・じゃあ、帰りましょうか」 篠宮里奈「はい」 黒崎恒一「・・・今日のこと、他の教習生には——」 篠宮里奈「言いません」 篠宮里奈「(ちょっと意地悪く笑いながら)その代わり先生、次の教習も田中先生に担当してもらいます」 黒崎恒一「・・・・・・」 黒崎恒一(心の中で)ステラホワイト、もう一本注文しておくか・・・ #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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土曜日の午後1時。 秋葉原のアニメショップは、いつも通りの熱気に包まれていた。 俺、田中哲也(45歳)は新着フィギュアのケースに顔を近づけ、値札を確認する。 限定カラーバージョン。1万8千円。 (買うか。いや、でも先週も使いすぎたし……) そんなことを考えながら棚を眺めるのが、俺の休日だ。 もう何年も続いている。 猫背。 加齢臭が出始めた年齢なのに、漂うのはアニソンと塩ビの匂い。 休日の行動範囲は秋葉原から半径500メートル以内。 アニメグッズをはしご買いして、夜はアニソンライブでオタ芸を踊る。 45歳、独身。彼女なし。 出会いを求める気持ちも、とっくの昔にどこかに置いてきた。 「ある休日の午後。哲也はいつものように秋葉原の専門店で、新着のアニメグッズを物色していた」 「そのとき、ポケットの中のスマホが振動した。画面には『お母さん』の文字」 哲也:(小さくため息をつきながら)「……はい」 母親:「あら、哲也?元気してる?最近どう?」 哲也:「あぁ」 母親:「ちゃんとご飯食べてるの?野菜とかちゃんと食べてる?コンビニのものばっかりじゃないでしょうね?」 哲也:「食べてる食べてる」 母親:「ちゃんと寝れてる?最近忙しいって言ってたじゃない。無理しちゃダメよ?体が資本なんだから。あと、いい加減そろそろ彼女の一人でも——」 哲也:(眉間に皺を寄せながら)「うっさいなぁ。今忙しいから切るからね」 母親:「ちょっと、哲——」 「通話終了。哲也はスマホをポケットに突っ込み、再びフィギュアに視線を戻した」 哲也:「……買います」 「まさかこの後、衝撃の展開が待っているなんて、このとき哲也は思いもしなかった」 第二章 ー 父親からの電話 「それから数週間後。いつもと変わらない平日の夜、哲也が残業を終えてオフィスを出たとき、スマホが鳴った。 画面には『お父さん』の文字。父から電話が来ることは、ほとんどない」 哲也:「……もしもし?」 父親:「哲也か。あのな……お母さんが倒れた」 「一瞬、時間が止まった気がした」 哲也:「え……」 父親:「脳梗塞だ。今、病院におる。意識はある。でも……すぐ来れるか」 哲也:「……行く。すぐ行く」 「電話を切った哲也の手が、かすかに震えていた。先日言った『うっさいなぁ』という言葉が、頭の中でリフレインした」 哲也:(小声で)「……なんで、あんなこと言ったんだろ、俺」 第三章 ー 空港へ 「哲也は急いでアパートに帰り、最低限の荷物をボストンバッグに詰め込んだ。福岡の実家まで新幹線なら5時間以上かかる。 飛行機なら2時間弱。急いで羽田空港へと向かった」 哲也:(出発ロビーを足早に歩きながら、独り言)「チェックインして……荷物預けて……搭乗口はどこだ。えーと……32番ゲート。遠っ!」 「出発手続きを済ませ、保安検査を通過し、搭乗ゲートへ。搭乗開始のアナウンスが流れ哲也はゆっくりと列に並んだ。 その瞬間ふと気づいた。トイレに行っておこうと」 「そしてトイレを出た哲也は、搭乗ゲートへと向かった。」 第四章 ー 離陸と恐怖 「機内に入り、窓側の席に座った哲也。実は哲也にとって、飛行機は最も苦手なものの一つだった。人生でたった4回しか乗ったことがない。そのどれもが生きた心地のしない体験だった」 哲也:(シートベルトを締めながら、心の中で)「……大丈夫。大丈夫ですよ。ただの乗り物ですから。バスとか電車と一緒。ぜんぜん怖くない。怖くないったら怖くない」 「しかし離陸が始まると、轟音とともに機体が滑走路を加速し、そして——浮いた」 哲也:(肘掛けをぎゅっと握りしめ、目をつぶって)「っっっ……!」 「たちまち背中に冷や汗が滲んだ。心臓がバクバクと暴れ出す。気分が悪い。額には脂汗。顔面蒼白になった哲也は、シートに深く沈み込んでいた」 哲也:(震える声で独り言)「なんで怖いんだろ俺……。ちゃんと安全って頭ではわかってるのに。ダメだ……吐きそう……」 第五章 ー CAとの出会い 「そのとき、通路をゆっくりと歩いてきたCAが、哲也の異変に気づいた。凜とした立ち姿、柔らかな笑顔。名札には『桐島 あかり』の文字。26歳のベテラン新人CAだった」 あかり:(静かに、しかし落ち着いた声で)「お客様、お顔の色が優れないようですが、大丈夫ですか?」 哲也:(かすれた声で)「あ……えっと……ちょっと気分があまり良くなくて……」 あかり:「少々お待ちください」 「あかりはすぐに戻ってきた。冷えたミネラルウォーターと酔い止め薬を手に」 あかり:「よろしければこちらをどうぞ。気圧の変化で気分が悪くなる方もいらっしゃいますので」 哲也:「あ、ありがとうございます……。すみません、こんな大人になって情けないですよね。飛行機が怖くて……」 あかり:(微笑みながら)「いいえ。とても正直な方だと思います。ゆっくり深呼吸してみてください」 「哲也は薬を飲み、水を口にした。あかりはゆっくりとその場を離れていった」 第六章 ー しゃがんだ瞬間 「それでも、なかなか気分は落ち着かなかった。哲也は目を閉じたまま、ひたすら深呼吸を繰り返した。 そこへ、再びあかりがやってきた。周りの乗客の目を気にしながら哲也の座席の横にそっとしゃがんで目線を合わせた——その瞬間だった」 「あかりの鼻がかすかに動いた」 あかり:(目を細めながら、静かに)「……どうですか?」 哲也:「まだあまり良くないです……。すみません、お手数おかけして」 あかり:「いいえ、お気になさらず。わかりました。何かあればいつでも呼んでください」 「その場を立ち去るあかり。しかし彼女の頭の中では、さっきの違和感がずっと気になっていた」 あかり:(心の中で)「……なに、今の。なんで、こんなに……」 「それは、乗客への心配ではなかった。体調を気にかけているのではなかった。しゃがんだ瞬間に鼻をかすめたアレが、あかりの中の何かに火をつけていた」 第七章 ー 落ち着いた頃に 「離陸から30分ほどが経った。哲也はようやく落ち着きを取り戻し、窓の外をぼんやりと眺めていた。白い雲の海が広がっている」 哲也:(心の中で)「……お母さん、どうしてるかな。ちゃんと話せるのかな。最後に怒鳴るみたいに電話切っちゃったし……ちゃんと謝らないと」 「そこへ、あかりが再び姿を現した。今度は少し、頬が赤かった」 あかり:「あら、落ち着いたみたいですね」 哲也:「は、はい。おかげさまで。本当にありがとうございました」 あかり:「よかった。あの……すみませんが」 哲也:「はい?」 あかり:(一瞬躊躇してから)「ちょっと、付いて来てもらえますか?」 哲也:「え?」 第八章 ー 秘密の部屋 「哲也はあかりの後をついてキャビンの奥へと進んだ。他の乗客には見えない、機体後方の目立たないドアの前であかりは立ち止まった」 あかり:(周囲をそっと確認してから、小声で)「クルーレスト、といいます。乗務員が仮眠を取ったり休憩したりするための部屋です」 哲也:「は、はぁ……」 あかり:(ドアを開けながら)「本当は関係者以外立ち入り禁止なんですけど」 哲也:「そんな場所になんで!? え、えっと、僕何かしましたっけ!?」 「薄暗い小さな空間。いくつかの簡易ベッドと、わずかな備品。扉が静かに閉まった」 「次の瞬間、あかりは哲也の腕をそっと掴み、顔を近づけてきた。そして——首元に、鼻を寄せた」 あかり:「……っ」 哲也:「え……ちょ、ちょっと? 桐島さん? なにを——」 あかり:(息を吸い込みながら、蕩けるような声で)「ハァ……ハァ……この、匂い……」 哲也:「え? 匂い?」 「哲也は自分の匂いが原因でこうなったことを知った。 「実は飛行機に乗る前に空港のトイレで 5日前にAmazonで購入したステラホワイトという練り香水を付けていたのだ」 あかり:「ここに横になって」 哲也:「え!? え、ちょ——」 「気づけば哲也は簡易ベッドに横になっていた。そしてあかりも、静かに隣に添い寝するように身を寄せ、哲也の体に手を置いた」 あかり:(吐息まじりに)「この匂いは……反則。自分の欲望に、抗えない……」 哲也:「えっ、えぇっ!? な、なんで!? 匂いだけでそうなりますか!?」 あかり:(恥ずかしそうに、でも止まらない様子で)「私……匂いフェチで。男性の香りが好きなんですけど、この匂いは……最高に興奮しちゃうんです。さっきしゃがんだ瞬間からずっと頭から離れなくて。どうしても我慢できなくて……」 「あかりの顔がゆっくりと近づいてきた」 あかり:「……ごめんなさい。でも止まれない」 横になりながらキスをされ、そのまま男性のズボンにCAの手が伸びる 哲也:「あっそれ以上は…」 哲也:「うおぉ~」 「柔らかく温かく甘い時間が、2万フィートの上空で静かに流れた——」 第九章 ー 着陸 「しばらくして、哲也は元の席に戻った。シートに座りシートベルトを締め直したが、その手が微かに震えていた。今度は恐怖のせいではなく」 哲也:「……え。何が起きたんですか、今。現実ですよね、これ。夢じゃないですよね。45年生きてきてこんなことって……え?」 哲也:「哲也は放心状態で、窓の外を見ながら独り言をブツブツと呟く」 「着陸のアナウンスが流れ、機体はゆっくりと高度を下げていった。あのとき感じた恐怖はもうどこにもなかった」 哲也:「……あれ。怖くない」 「着陸の衝撃。タイヤが滑走路を叩く振動。しかし哲也の心は、不思議なほど穏やかだった」 「通路を歩くあかりと一瞬だけ目が合った。あかりはほんの少し頬を赤く染め静かに微笑んだ。 哲也は頭を下げた。それだけだった。でもそれで十分だった」 猫背だった背中は今はピンっと伸び、清々しく歩く哲也の姿がそこにはあったのだった。 #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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金曜日の夜、新宿の賑やかな居酒屋「酔いどれ番長」。 サラリーマンたちの喧噪が渦巻く中、坂田敏夫は3歳年下の同僚の山崎と向かい合って座っていた。 テーブルの上にはウーロンハイのメガジョッキが並ぶ。 すでに十杯目に差し掛かっていたが、坂田の顔色はまるで変わっていない。 山崎:「坂田さん、ほんとに強いっすね〜。俺もう限界っす」 坂田:「まだまだだよ。俺、これ20杯いけるから」 山崎:「化け物か(笑)」 ガラガラッと店の引き戸が開く音。 冷たい夜風と一緒に、賑やかな笑い声が飛び込んできた。 入ってきたのは、派手に着飾ったギャルが二人。 菜々と里奈だ。 菜々はゴールドのピアスを揺らし、甘い香水をふわりとまとっている。 里奈はピンクのミニスカートに、にこにこしながら後に続く。 店員:「二名様、こちらへどうぞ〜」 案内されたのは、坂田たちの席のすぐ隣。 里奈は先を歩くが、菜々が坂田の後ろを通り抜けた瞬間—— 菜々:(ん…?) 鼻腔をくすぐる、何かの匂い。 甘くて、深くて、少し官能的な香りを感じた菜々 菜々は一瞬立ち止まりそうになったが、そのまま席へと向かった。 席に着くや否や、里奈が身を乗り出してきた。 里奈:「ねえ聞いてよ〜!この前さ、渋谷歩いてたらおじさんに声かけられてさ、マジキモかったんだけど!」 菜々:「え、マジで?何歳くらいの人?」 里奈:「見た目40くらい?なんかスーツ着てて、『ねえちょっとお茶しない?』とか言ってきて。マジありえなくない?」 菜々:「うわ、ガチでありえねえ。ロリコンかよ。つか自分の年考えろって感じ(笑)」 里奈:「でしょ〜!超キモかったわ〜」 ――隣の席で、坂田はその会話を横目で聞いていた。 坂田:(…ロリコン。そうか。俺くらいの年齢のおじさんは、ギャルに声をかけたらロリコン認定されるわけか) 山崎が喋り続けているが、坂田の耳にはもう何も入ってこない。 坂田:(まあ、俺には関係ない話だけどな) そう自分に言い聞かせながら、11杯目のウーロンハイを一気に煽った。 菜々は会話をしながらも頭の片隅に引っかかりがあった。 菜々:(あの匂い……なんだろ) 里奈:「菜々?聞いてる?」 菜々:「あ、ごめんごめん。聞いてるよ〜」 そう答えながらも、菜々の鼻はひくりと動く。 隣の席から、ふわりとまた香ってくる。 菜々:(これだ……さっき後ろを通った時に匂ったのと、同じ匂い) チラリと隣を見ると、グレーのスーツを着た男が黙々とジョッキを傾けている。 三十代後半くらいだろうか。特別ハンサムというわけでもない、普通のサラリーマン。 菜々:(おじさんじゃん…しかも禿げてるし。でも、なんで…) 頭ではそう思っているのに、心臓が少しだけ速くなっていく。 さっきロリコンとか言ったばかりなのに。 菜々:(なんか、興奮してきた……なんで?) 菜々は自分の感覚が信じられなかった。 坂田:「ちょっとトイレ行ってくる」 山崎:「トイレ行ってる間に注文だけしておいてくれ」 山崎:「また頼むんすか(笑)」 坂田:「ああ、俺はウーロンハイで」 坂田はゆっくりと立ち上がり、店の奥にある個室トイレへと向かった。 それを、菜々はしっかりと目で追っていた。 菜々:(行った……) 里奈:「菜々、どうしたの?さっきからぼーっとしてない?」 菜々:「ちょっとトイレ行ってくる。先に頼んどいて」 里奈:「え、早!わかった〜」 菜々は静かに立ち上がった。 店の奥、廊下を進んだ突き当たりに「WC」のプレートがかかった個室トイレがある。 坂田がドアを開け、中に入ろうとした—— その瞬間だった。 バン! 菜々:「っ……!」 ドアが完全に閉まる前に、菜々がするりと中に滑り込んできた。 坂田:「え…っ!?な、なに!?」 坂田は思わず後ずさる。 目の前には、金のピアスを揺らしたギャルが、ドアを背に立っていた。 菜々:「……ごめん。でも、どうしても確かめたくて」 坂田:「確かめたい?何を!?つか、ここトイレだよ!?」 菜々は坂田の言葉に答えるより先に、すっと一歩踏み出した。 そして坂田の首元に、そっと顔を近づけた。 スン、スン…… 菜々:「……っ」 菜々の瞳が、細くなる。 菜々:「やっぱり……隣にいる時からずっと、すごい良い匂いがしてた。ここから来てたんだ」 坂田:「え…あ…それは……」 菜々:「なんの香水?こんなの嗅いだことない」 坂田の首筋に鼻を当てたまま、菜々はゆっくりと息を吸い込む。 その顔が、みるみる赤くなっていく。 菜々:「なんか……おかしい。あたし、おじさんとか全然タイプじゃないのに」 坂田:「お……おじさんって言うな」 菜々:「だって、おじさんじゃん。でも、なんか……ドキドキする」 菜々は自分でも信じられないというように、自分の胸に手を当てた。 菜々:「この匂い、嗅いでたら、なんか……我慢できなくなってきた」 坂田:「ちょ、ちょっと待って。落ち着いて。ここトイレだから!」 菜々:「わかってる」 そう言いながら、菜々の手が坂田のベルトに伸びた。 坂田:「え、ちょっ……!」 菜々:「……ズボン、下ろしていい?」 それから数分後。 廊下に出てきた坂田の顔は、真っ赤だった。 少し遅れて、菜々も出てきた。口元に少しだけ笑みを浮かべながら。 菜々:「……ねえ、さっきの香水、なんて名前?」 坂田:「え…あ……"ステラホワイト"っていう練り香水だけど」 菜々:「ステラホワイト……」 菜々はその名前を、口の中で繰り返した。 菜々:「あたし、好みじゃない人にこんなことしたの、初めて。あの匂い、なんか本能に来る感じで……抗えなかった」 坂田:(本能……) 山崎に「坂田さん、絶対モテますよ」と押し付けられて、半信半疑で塗り続けていたあれが! 坂田:(まさか、本当に……モテ期が来るなんて) 菜々:「……ていうか、あたし名前も聞いてなかった」 坂田:「坂田……坂田敏夫」 菜々:「菜々。……連絡先、交換しない?」 坂田:「え……いいの?」 菜々:「あの匂いがある限り、またあたし我慢できなくなりそうだから」 そう言って菜々は自分のスマホを差し出した。 坂田:「……本当に、いいのか?俺、39だぞ」 菜々:「だから何?」 菜々はきょとんとした顔で、小首を傾げた。 菜々:「あたしが気に入ったんだから、それでいいじゃん」 二人が席に戻ると、それぞれのテーブルから視線が飛んできた。 山崎:「坂田さん、めちゃくちゃ長かったじゃないすか。大丈夫っすか?」 坂田:「……腹の調子が悪くてな」 山崎:「顔、赤いっすよ?」 坂田:「ウーロンハイのせいだ」 一方、菜々が席に戻ると—— 里奈:「菜々!めちゃくちゃ遅かったじゃん!どこ行ってたの!?」 菜々:「トイレ」 里奈:「トイレにしては長すぎでしょ!つか、なんか顔赤くない?」 菜々:「……暑かっただけ」 里奈:「絶対嘘じゃん」 菜々はそれ以上何も答えず、運ばれてきたサワーを静かに口に運んだ。 ただ、その口元にはかすかな笑みが浮かんだままだった。 帰り道。 坂田は一人、夜風の中を歩いていた。 ポケットの中でスマートフォンが震える。 画面には、見知らぬ番号からのメッセージ。 「今日はありがとう。またあの匂い嗅がせてね。菜々」 坂田は立ち止まり、夜空を見上げた。 新宿の空は明るすぎて、星は見えない。 それでも今夜は、何故かやけに綺麗に見えた。 坂田:(ウーロンハイ20杯より、よっぽど酔っちまった) 鞄の中に手を入れてステラホワイトを取り出す モテ練り香水「ステラホワイト」。 山崎に「絶対モテますよ」と半ば強引に渡されたあの日 坂田は苦笑いしながらそれをまた鞄の中に入れた。 まさかこんな夜が来るとは、夢にも思っていなかった。 坂田:「……ありがとな」 誰に言うでもなく坂田は静かに呟いた。 そしてスマートフォンの画面を開き 生まれて初めて心を躍らせながら、返信のメッセージを打ち始めた。 #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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鈴木誠司は住宅街の一角に建つマンションのエレベーターの中で、小さく深呼吸をした。 家庭教師の仕事は何十件もこなしてきた。今更緊張することなんて何もない。 そう自分に言い聞かせながらもチャイムを押すとすぐに扉が開いた。 女子大学生:「はじめまして! 佐藤ひなです。今日からよろしくお願いします!」 元気よく頭を下げる佐藤ひなは19歳の大学1年生。 経済学部の単位取得に苦戦しているということで家庭教師の依頼が来た。 ショートカットの黒髪、はっきりとした目鼻立ち。ごく普通の明るそうな大学生だ。 家庭教師:「鈴木です。こちらこそよろしく。気軽に先生って呼んでください」 女子大学生:「はい先生! どうぞ入ってください」 誠司は部屋に通された。 第二章:授業開始 6畳ほどの勉強部屋。 教科書とノートが並んだ机に向かい合って座り授業が始まった。 今日は経済学の基礎 需要と供給の概念から入ることにした。 家庭教師:「まずここ、グラフの読み方から整理しましょうか」 女子大学生:「はい……あの、ここが全然わからなくて」 ひなは教科書を指差しながら眉をひそめた。正直に「わからない」と言えるのは素直な性格の証だ。誠司は丁寧に噛み砕きながら説明を進めた。 授業開始から20分ほどが経った頃 誠司は気づいた。 ひなの返事が少しずつ減っていることに。 最初は熱心にペンを走らせていたのに今は手が止まっている。 眠くなったか? そう思って隣を見ると ひなは教科書を見ておらず誠司のほうをじっと見ていた。 家庭教師:「……?」 女子大学生:「あ、ごめんなさい」 ひなは慌てて目を逸らしノートに視線を戻した。 しかし数分後また同じことが繰り返された。 そして 女子大学生:「ハァハァ……」 微かに息が乱れている。 誠司は顔を上げた。 家庭教師:「どうかしましたか? 体調悪い?」 女子大学生「いえ、なんか……ドキドキしてきちゃって」 ドキドキ? 誠司の頭の中に真っ先に浮かんだのは医学的な心配だった。 家庭教師(心の声):(まさか不整脈? 心臓病か!? 19歳でも若年性の——) 家庭教師:「大丈夫ですか!? 救急車呼びますか!?」 誠司は立ち上がりかけた。 女子大学生:「そういうのじゃないです!」 ひなは顔を真っ赤にして両手をぶんぶんと振った。 沈黙。 ひなは俯いて少し間を置いてから—— 女子大学生:「……先生の匂いが、好きすぎて。興奮が止まらないだけなんです」 第三章:理性の崩壊 誠司は完全に固まった。 家庭教師(心の声):(……今、何と言った?) ひなは耳まで赤くしながらそれでも誠司から目を離さなかった。 女子大学生「変なこと言ってごめんなさい。でも……部屋に入ってきた瞬間から、なんかすごくいい匂いがして。最初は気のせいかと思ってたんですけど、近くにいれば居るほど……なんか、おかしくなっちゃって」 誠司はそこでようやく思い当たった。 今日だけいつもと違う準備をしていたことを。 家を出る前に洗面台の前で手首と首筋に塗り込んだもの——Amazon限定販売の練り香水「ステラホワイト」 同僚から「これ塗ったら女性の反応が変わった」と聞かされて半信半疑で買ったものだ。 髪は頭頂部がうっすら透けてきている。顔は「普通」とも言えない、どこにでもいる中年男性の顔。モテた記憶など遠い昔に霞んでいた。 どうせ何も変わらないだろう——そう苦笑しながら塗ったあれが、まさか。 家庭教師:「え、あ……香水を、練り香水を今日初めてつけてきたんですが」 ひなは目を丸くした。 女子大学生:「それだ……絶対それだ。なんかもう、嗅いだ瞬間から頭がふわってして」 誠司はしばらく黙ったまま、手首のあたりをぼんやりと見つめていた。 誠司(心の声):(半信半疑で買ったあの小さな練り香水が、まさかここまでとは) 誠司(心の声):(同僚の言っていたことは……本当だったのか) ひなはゆっくりと誠司のほうへ顔を近づけた。 首筋に、鼻先が近づいてくる。 クンクン、と。 女子大学生:「……やばい」 家庭教師:「え」 女子大学生:「やばいです先生。なんか……頭くらくらする」 ひなは椅子から立ち上がった。 誠司も反射的に立ち上がる。 家庭教師:「だから救急車を…」 女子大学生:「だから違います!!」 ひなは笑いながら、泣きそうな顔をしていた。 女子大学生:「先生のこと、好きになりそうで怖いって言ってるんです。今日会ったばっかりなのに。こんなの初めてで、自分でもびっくりしてて」 第四章:彼女から 沈黙が、部屋に満ちた。 誠司は何も言えなかった。 45年間生きてきて、女性にこんなことを言われた経験など一度もない。何をどう返せばいいか、言葉が見つからない。 ひなはじっと誠司を見ていた。 一歩、近づいてくる。 女子大学生:「先生……一個だけ、いいですか」 家庭教師:「な、何?」 ひなはつま先立ちになった。 目を閉じて唇が、重なった。 柔らかくて温かくて。 ほんの数秒のことだったけれど誠司にとっては時間が止まったような感覚だった。 ひなが顔を離して目を開ける。 女子大学生:「……ごめんなさい、我慢できなかった」 家庭教師:「……」 女子大学生:「怒ってますか?」 誠司は長い沈黙の後、静かに口を開いた。 家庭教師:「怒って……ない。ただ、俺みたいなおじさんで本当にいいの?」 ひなは迷わず頷いた。 女子大学生:「先生じゃないとだめなんです。この匂いじゃないと。……先生の隣にいると、なんか安心するし、でもドキドキもするし。こんな感覚初めてで」 誠司はゆっくりとひなの頬に手を添えた。 第五章:長い夜 教科書は静かに閉じられた。 窓の外では夕暮れがゆっくりと夜へ変わっていく。 誠司は改めてひなと向き合い もう一度、今度は自分から唇を寄せた。 女子大学生:「……先生」 家庭教師:「誠司でいい」 女子大学生:「……誠司さん」 ひなの声が甘く溶けるように部屋に広がった。 その後2人はベッドの上で体を重ね合った 時計の針が22時を回った頃。 誠司は静かに立ち上がり鞄を手に取った。 家庭教師:「そろそろ、帰らないと」 ひなは少し寂しそうな顔をしたがそれでも素直に頷いた。 女子大学生:「……うん」 玄関まで見送りに来たひなは誠司のコートの袖をそっと掴んだ。 女子大学生:「また来てくれますよね」 家庭教師:「来週また来るよ。ちゃんと復習しておくこと」 女子大学生:「……勉強の話をするんですか、今」 ひなはくすりと笑った。 誠司も思わず口元が緩んだ。 扉が開く。 廊下の灯りがふたりを照らした。 女子大学生:「……誠司さん」 家庭教師:「ん?」 ひなはつま先立ちになって誠司の頬にそっと口づけした。 女子大学生:「また、その匂いで来てくださいね」 誠司は何も答えずただ小さく頷いた エレベーターのボタンを押す。扉が閉まる直前ひながまだ廊下に立って微笑んでいるのが見えた。 マンションを出ると夜風が頬に当たった。 誠司は立ち止まり空を見上げた。 今夜のことがまだ夢のように感じた。 顔もパッとしないどこにでもいる中年男性 それが今夜19歳の女性にまたその匂いで来てと言われた。 誠司(心の声):(同僚の言っていた通りだったな) 誠司はポケットに手を入れ、ゆっくりと夜道を歩き始めた。 #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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平日の夕方、午後5時過ぎ。 夏の太陽はまだ高く、アスファルトから熱気が立ち上る。会社帰りのサラリーマンや買い物帰りの主婦が行き交う、駅前の歩道。 会社員の吉岡 達也は、ネクタイを少し緩めながら駅へ向かって歩いていた。 スマホにLINEの通知が来たのに気づき吉岡はポケットに手を突っ込んだ。 スマホの感触を確認しすっと引き抜いた——その瞬間だった。 かさっ。 何かが足元に落ちた。 吉岡は落ちたことに気が付かなかった。 ちょうどその瞬間、向かいから歩いてきた女性とすれ違ったタイミングで その女性が、しゃがんでそれを拾い上げた。 橘 沙耶は手の中のものをじっと見てから 橘:「あの、落としましたよ」 吉岡はゆっくりと振り返った。 橘の手の中には、紛れもなくコンドムーが1つ。 吉岡は昨夜、ホテルにデリを呼んだ際、アメニティとして置いてあったコンドムーをポケットに入れたまま、今日の今まですっかり忘れていたのだ。 吉岡は人生で最大レベルの羞恥を体験した。夏の熱気より明らかに顔が熱かった。 吉岡:「あああ、すみません……っ」 顔を真っ赤にしながら手を差し伸べた吉岡。 しかし橘はコンドムーを持つ手をすっと引っ込めた。 吉岡:「え?」 橘は首を傾け少し楽しそうな表情で吉岡を見た。 橘:「使う予定でもあるんですか?」 吉岡:「いえ、ないです」 橘:「ふーん」 一拍の間があった。 橘はゆっくりと上目遣いで吉岡を見上げ、静かに口を開いた。 橘:「それじゃ……今から使いますか?」 吉岡:「はっ!?」 吉岡の頭が一瞬、真っ白になった。 吉岡:「か、揶揄わないでください」 橘:「本気ですよ」 橘は笑みを消し真っすぐな目で吉岡を見た。 橘:「私で使ってください」 その目は、冗談を言っている目ではなかった。吉岡はフリーズした後、静かに覚悟を決めた。 第二幕:ホテルにて 駅前のラブホテルに入った二人。 部屋に入ると吉岡はソファに腰を下ろした。 橘も隣に静かに座る。 沈黙が数秒流れた。 吉岡:「……あの、一つ聞いてもいいですか」 橘:「なんですか?」 吉岡:「なんで……俺なんかと、こういうことをしようと思ったんですか?」 橘は少し考えるように視線を落とし、それからふわりと吉岡に抱きついた。 橘:「コンドムー拾った時からずっと……いい匂いがして、それが気になって」 橘:「もっと近くで嗅いでいたいって思ったんです」 吉岡:「……匂い?」 吉岡は思い出した。 〔回想〕 昨夜の帰宅後、Amazonから届いたステラホワイトを 今朝、出社前に洗面台の前で少量取って首元に塗っていた。 それだけだった。 〔回想終わり〕 吉岡:「……なるほど」 橘は吉岡の首元に顔を埋め、もう一度深く息を吸い込んだ。 橘:「ハァ……ほんとにこの匂い好き」 橘はそっとソファから立ち上がり、吉岡の手を引いた。 夕日が完全に沈む頃にはベッドサイドにコンドムーの空き袋が静かに置かれていた。 第三幕:別れ際 ホテルを出ると、夜の帳が下りていた。 街灯が点き始め、駅前が賑やかになってくる時間帯。 二人は並んで駅まで歩いた。 橘:「今日はありがとうございました」 吉岡:「いや、こちらこそ」 改札の前で立ち止まった橘は吉岡を振り返った。 橘:「また今度しましょうね」 吉岡:「……えっ、また?」 橘:「その香水また付けてきてください」 橘は笑顔を残して改札を通り抜け人混みの中へと消えていった。 吉岡はしばらくその場に立ち尽くした。 終幕:電車の中で 帰りの電車。 窓の外を流れる夜景をぼんやりと眺めていた。 吉岡(心の声):「最高な1日だった」 コンドムーをポケットに入れたまま出勤した朝から、こんな夜になるとは。人生とはまったく予測がつかないものだ。 吉岡(心の声):「ステラホワイト…ありがとう」 END #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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平日の夜、午後8時過ぎ。 都内の住宅街に佇むスーパー「フレッシュマート葵」。蛍光灯の白い光が惣菜コーナーを照らし、残り物の弁当が半額シールを貼られて並んでいる。 会社員の長谷川 修は、くたびれたスーツ姿でカゴを手に弁当を物色していた。今日も残業。今日も一人飯。それが彼の日常だった。 弁当を手に取り値段を確認していたその時、長谷川の視線が隣の棚に吸い寄せられた。 若い女性が周囲をキョロキョロと確認しながら商品をするりとバッグの中へ滑り込ませたのだ。 ナレーション:「長谷川は思った。見なかったことにしよう、と。しかし足が動いていた。」 長谷川はゆっくりと女性に近づき小声で話しかけた。 長谷川:「あの……今、バッグに入れましたよね」 女性が振り向く。 岸本 りな——後に長谷川がそう知ることになる女性は見るからに焦った表情で長谷川を見上げた。 岸本:「ごめんなさい……」 長谷川:「いや、ごめんなさいって言われても……」 岸本:「戻しますから!お店の人には言わないでください!」 長谷川は腕を組み少し考えるそぶりを見せた。 長谷川:「うーん、どうしようかな。しっかり見ちゃったしな」 岸本:「なんでもしますから……っ」 ナレーション:「その言葉に長谷川の思考が一瞬止まった。」 長谷川:「なんでも?」 岸本:「はい」 長谷川は数秒の沈黙の後、半分冗談のつもりで口を開いた。 長谷川:「実は最近ずっと一人でもしてなくてさ……溜まってるんだよね、いろいろと」 長谷川(心の声):「我ながら最低な発言だと思った。当然断られる。そのつもりだった。」 岸本は涙目になりながらもしばらく黙ってから、か細い声で答えた。 岸本:「それで黙っていてくれるなら、いいですよ」 長谷川(心の声):「いいのかい!!」 第二幕:長谷川家にて こうして長谷川は弁当とともに予想外の同伴者を自宅へ連れ帰ることになった。 長谷川の部屋は1LDK。独身男性にしては片付いている方だが、華やかさは皆無だ。 リビングを通り抜け寝室へ向かう二人。 岸本はベッドの端に腰を下ろした。長谷川はスーツを脱ぎ、几帳面にハンガーへかける。 長谷川は岸本の隣に静かに腰を下ろした。 長谷川:「本当に……いいんだね?」 岸本:「はい」 長谷川:「無理してるとかじゃない?」 岸本:「もう覚悟決めました」 長谷川はそっと岸本の肩に手を置き、ゆっくりと顔を近づけた。岸本は目を閉じる。 重なる2人の唇。 長谷川は岸本をゆっくりと押し倒し上に乗り掛かる(洋服は着たまま正常位のような体制)。 岸本は長谷川の首に手を回しギュッと抱きつく その後の出来事を詳述するのは野暮というものだろう。ただ、しばらくして寝室の床にはワイシャツと岸本の洋服が、なんとも言えない具合に散乱していた。」 第三幕:後日 事が落ち着き岸本は静かに服を着た。 岸本:「それじゃあ……今日のことは言わないでくださいね」 長谷川:「わかってる。今日のことはもう忘れた」 岸本:「ありがとうございました」 岸本はそのまま玄関を出て行った。 長谷川は一人リビングに戻り冷めた半額弁当を電子レンジで温めた。チンという音が妙に静かな部屋に響いた。 第四幕:4日後の夜 それから4日後。夜9時ごろ。 長谷川がソファでぼんやりテレビを見ているとインターホンが鳴った。 モニターを確認するとそこには岸本の顔があった。 長谷川(心の声):「まさか。訴えるとか言って慰謝料請求しに来たのか!?」 長谷川は恐る恐るインターホンに手を伸ばした。 長谷川:「どうしましたか?」 岸本:「また会いに来ちゃいました」 長谷川:「え?なんで?」 岸本:「またしたくて…入れてください」 長谷川の頭の中で入れるべきか、帰らせるべきか思考を巡らせた。」 すぐに答えは出た。 長谷川は鍵を開けた。 第五幕:香りの正体 岸本はリビングのソファに腰を下ろし長谷川はお茶を出した。 長谷川:「えっと先日のことは、もう終わった話ですよね?」 岸本:「それとは関係なく今回は自分から来ました」 長谷川:「自分から」 すると突然、岸本が長谷川にぎゅっと抱きついた。 岸本:「あれ?」 長谷川:「ど、どうしました?」 岸本:「前回会った時、すごく良い匂いがしたんですよ。でも今日は何もつけてないんですか?」 長谷川は思い当たった。 長谷川:「ああ、前回は香水つけてたんですよ」 岸本:「今つけてもらえませんか?」 長谷川:「え、今から?」 岸本:「お願いします」 長谷川は苦笑いしながらもテーブルの上に置いてある小さな容器を手に取った。 岸本:「それ、なんていう香水なんですか?」 長谷川:「ステラホワイトっていう練り香水です。モテてる友人に教えてもらって、Amazonで買ったんですよ」 長谷川は指先で少量を取り首元にゆっくりと塗った。 岸本がすっと近づき長谷川の首元で深く息を吸い込んだ。 岸本:「これこれ!ハァハァ……」 岸本:「この匂いが忘れられなくて、また来ちゃったんです」 長谷川は内心ほっとした。 長谷川(心の声):「訴えとかじゃなくてよかったーーー!!」 その夜も二人は時間を忘れて過ごした。 寝室の床には再び衣類が散乱することになった。 終幕:同居という名の飼育 それからというもの、岸本は週に何度も長谷川の家に現れるようになった。 来るたびに長谷川の首元に顔を埋めステラホワイトの香りを深く吸い込んでは満足そうな顔をした。 はじめは戸惑っていた長谷川だったが、徐々に状況を受け入れていった。というか、悪い気はしなかった。正直に言えば、かなり良い気分だった。 気づけば岸本の荷物が少しずつ長谷川の部屋に増えていた。歯ブラシ、着替え、シャンプー。 長谷川:「なんか……住んでない?」 岸本:「住んでます」 長谷川:「そうか……」 長谷川は特に反論しなかった。 ある晩、長谷川はふとステラホワイトの残量を確認した。 長谷川(心の声):「もうすぐ使い切っちゃうな。新しいの買わなきゃ」 長谷川はAmazonのページを開きステラホワイトを注文した。 隣には岸本がソファに丸まってスマホを眺めている。 岸本:「……ねえ」 長谷川:「なに」 岸本:「ステラホワイト、なくなったらわたし来なくなりますよ」 冗談まじりにも聞こえるが本気のようにも聞こえた 長谷川:「じゃ売り切れる前に3個まとめ買いしとくわ」 そう言うと岸本は満面の笑みをして長谷川に抱きついた。 END #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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金曜日の夜、20時。 中村真也は会社を出て、いつもの帰り道を歩いていた。 駅までの道の途中、煌々と光るゲームセンターが目に入った。 中村(心の声):「寄っていくか。」 深く考えるより先に体が自動的に入口へと向かっていた。 中村はまっすぐUFOキャッチャーのコーナーへと向かった。 中村はUFOキャッチャーが得意だ。20年以上かけて磨いてきた技術がある。 アームの癖の読み方、景品の重心の見極め方、どこに引っかければ最も効率よく動くか そういうことが、わかるようになっていた。 最初の一台でアニメのフィギュアを2回でGET。 次の台ではぬいぐるみを3回で仕留める。 さらに隣の台へ。 気づけば袋はパンパンになり、フィギュアが2体、ぬいぐるみが4個、謎のキーホルダーセットが1袋、詰め込まれていた。 中村(心の声):「今日は調子いいな。」 ふと隣の台に目をやった。 二人の女性が一台のUFOキャッチャーの前で仁王立ちになっていた。 一人は大きなまん丸の目をした白い犬のぬいぐるみを見つめている川村ひなた22歳。 もう一人、野口さくらは隣でスマホを持ちながら、ひなたの操作をじっと見守っていた。 ひなた:「あーっ、また!」 さくら:「惜しかったじゃん! もう1回!」 ひなた:「絶対取ってみせるから。」 中村はその一部始終をさっきからぼんやりと眺めていた。 中村(心の声):「あの子たち、ずっとやってるな。」 横目で確認すると二人がこの台に張り付いてからもう20分以上は経っている。 中村はため息をついた。見ていられなかった。 中村:「……あの、」 二人が振り返る。 中村:「取ってあげましょうか?」 第二幕:UFOキャッチャーの神 一瞬、ひなたとさくらは顔を見合わせた。 ひなた:「えっ、いいんですか?」 中村:「いいですよ。」 中村は軽く言いながら、台の前に立った。 お金を入れアームを操作する。 左右の位置を合わせ前後を微調整して決定。 アームがゆっくりと降りていきしっかりと掴んだ。そのままゆっくりと持ち上がり落下口へ。 ストン。 白い犬のぬいぐるみが取り出し口に落ちてきた。 さくら:「すごーい!!」 ひなた:「えっ、1回で!?」 中村は取り出し口からぬいぐるみを取り出し、ひなたに差し出した。 中村:「はい。」 ひなた:「ありがとうございます!!」 ひなたは白い犬のぬいぐるみを両手で受け取り、そのままぎゅっと胸に抱きしめた。本当に嬉しそうな顔だった。 第三幕:プリクラの誘い 中村は軽く会釈して帰ろうとした。 その瞬間 ひなた:「あの!」 中村が振り返ると、ひなたがぬいぐるみを胸に抱えたまま少し上目遣いで言った。 ひなた:「ぬいぐるみと一緒にプリクラ撮りたいんですけど…一緒にどうですか?」 中村は一瞬、フリーズした。 中村(心の声):「プリクラ……?俺と?断るか?」 中村(心の声):「だが、こんな機会なかなかないしな。撮ってみるか。」 中村:「わかりました。一緒に撮りましょう。」 さくら:「やった!」 3人でゲームセンターの奥にあるプリクラコーナーへ移動した。 中村(心の声):「プリクラなんて何年振りだ……。」 中村は機械の前に立ち、まじまじと画面を見た。 照明の調整。肌補正のレベル。目の大きさ。フィルターの種類。スタンプの数。フレームのバリエーション。 中村(心の声):「これ……全部何の設定だ。」 ひなた:「大丈夫ですよ! 私がやります!」 ひなたが慣れた手つきでぱぱっと設定を選んでいく。さくらが隣でああでもないこうでもないと口を出す。 中村(心の声):「俺、完全に置いてけぼりになってる。」 第四幕:1回目の撮影 撮影が始まった。 カウントダウン。3、2、1 中村はとりあえず自然な笑顔を作った。ひなたはぬいぐるみを抱えてにっこり。さくらはピースサイン。 何枚か角度を変えながら撮影しあっという間に終わった。 落書きブースへ移動する。さくらがスタイラスペンを持ち、手際よくデコレーションを入れていく。 完成したプリクラがプリント口から出てきた。 ひなた:「わあ、かわいい!」 さくら:「いい感じですね」 ひなたとさくらが少し離れてコソコソと話し始めた。 声は聞こえない。が、さくらが何度かこちらをちらりと見る。ひなたが何かを言いさくらが頷く。 中村(心の声):「なんだ? 何を話してる?」 ひなたが少し頬を染めながら言った。 ひなた:「もう1回撮りませんか?」 中村:「またですか?」 ひなた:「お願いします。」 その目がなぜか真剣だった。 中村:「はい。」 断れる雰囲気ではなかった。 第五幕:2回目の撮影 再びプリクラ機に3人で入る。 ひなたは機械のカメラ横にある小さな荷物置きに白い犬のぬいぐるみをそっと置いた。 中村(心の声):「今回はぬいぐるみなしパターンか。」 1回目と同じように撮影が始まった——はずだった。 カウントダウン。3、2、1 その瞬間、左右から2本の腕が中村の腕にするりと絡みついてきた。 左にひなた。右にさくら。 中村(心の声):「……おっ。」 まあ、プリクラでよくある腕組みポーズだな。そう解釈しようとしたのだが、 2枚目の撮影タイミングで左右から何かが腕に当たっていることに気づいた。 柔らかい。 明らかに柔らかい何かが両腕に押し付けられている。 中村(心の声):「……。」 中村(心の声):「理解が追いつかない。」 3枚目。 今度はひなたが中村の前に回り込み抱きついてきた。後ろからはさくらが抱きついてきた。 中村はプリクラ機の中で完全にサンドイッチ状態になった。 中村(心の声):「これはいったい何の撮影なんだ。」 4枚目。 ひなたが中村の手首をそっと掴んだ。そしてゆっくりと自分の胸元へと誘導した。 中村(心の声):「え??」 狭い密室の中で誰にも見られることなく、過激な撮影会は加速していった。 そしてあっという間に撮影が終わった 第六幕:密室の答え合わせ 3人でプリクラ機から出た。 中村はとりあえず平静を装いながら2人に問いかけた。 中村:「あの、一体どういうつもりだったんですか?」 ひなたは少し恥ずかしそうに白い犬のぬいぐるみを胸に抱え直した。 ひなた:「ぬいぐるみ取ってくれた時からずっと良い匂いがして、気になってたんです。」 さくら:「だからプリクラに誘ったんですけど。」 ひなたが続ける。 ひなた:「プリクラ機の中に入ったらその匂いがより強く感じて……我慢できなくて2回目であんなことをしちゃいました。」 中村:「……。」 困惑という言葉では追いつかなかった。 ひなた:「その匂いって……なんですか?」 中村:「ステラホワイトという練り香水です。」 中村:「実は友人から勧められて、昨日Amazonから届いて今日初めて付けてみたんです」 さくら:「えー!それじゃあ私たちが出会ったタイミング、すごく良かったですね」 中村:「そうですね。」 中村(心の声):「良かったのかどうかはまだ整理がついていないが。」 ひなた:「よかったら、また一緒に遊んでください!」 そう言いながら、ひなたはスマホを取り出してLINEのQRコードを表示した。 中村はスマホを取り出してコードを読み込み友達追加した。 中村:「わかりました。」 ひなた:「やった!」 さくら:「私もです!」 さくらもQRコードを出してくる。 中村:「はい。」 エピローグ:夜道の独り言 ひなたとさくらはゲームセンターを出て笑いながら夜の街に消えていった。 中村も少し遅れてゲームセンターを出た。 フィギュアとぬいぐるみが詰まった袋を持ち駅へと向かう夜道を歩く。 中村は歩きながら自分の手首のあたりに鼻を近づけてみた。 ステラホワイト。 中村:「……Amazonで買ってよかったわ、これ。」 スマホの通知が鳴った。 LINEだった。 ひなたからのメッセージ。白い犬のぬいぐるみと一緒に撮った自撮り写真に 「今日ありがとうございました🐶」という文章。 続いてさくらからも。「プリクラ楽しかったです😊」 中村はしばらく2つのメッセージを眺めてからスタンプで返信した。 駅への道を歩きながら、中村は小さく笑った #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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平日の夜、19時過ぎ。 西田雄介は最寄りのバス停から乗り込んだ路線バスの中で、吊り革を掴んで立っていた。帰宅ラッシュの時間帯、車内はそこそこの混雑だ。スマホで明日の天気を確認しながら、ぼんやりと夜の車窓を眺めている。 特に何も考えていなかった。ただ家に帰りたかっただけだ。 数駅過ぎたところで、バスが停留所に停まり、新たな乗客が乗り込んできた。 西田の隣に、一人の女性が立った。 20代半ばくらいだろうか。ワイシャツ姿で仕事帰りだろう。顔立ちが整っていた。 数分後、西田は何かに気づいた。 さっきより隣の人との距離が近い。 肩が触れるか触れないかくらいの距離に、さっきの女性が寄ってきていた。 西田(心の声):「近いなっ!」 西田は少し身を縮めた。 西田(心の声):「……まあ、人多いからしょうがないか。」 バスが揺れるたびに微妙に肩が当たる。 西田は前を向いたまま努めて自然な表情を維持した。 第二幕:降りてからも 数停留所ほど走ったところで西田はバスを降りた。 前のドアから降りバス停の歩道に足をつく。 そしてふと気づいた。 さっきの女性も同じ停留所で降りていた。 西田(心の声):「同じ方向か。」 まあ、よくあることだ。西田は特に気にせず歩き始めた。 角を曲がる。 後ろをチラッと振り返ると女性もその角を曲がった。 さらに歩く。T字路を左に曲がる。 振り返ると、女性も左に曲がった。 さらに歩く。コンビニの前を通り過ぎる。 女性も通り過ぎた。 西田(心の声):「……近所の人か。」 西田は少し歩く速度を落としてみた。 後ろの足音も、少し遅くなった。 速度を上げてみた。 後ろの足音も速くなった気がした。 西田(心の声):「…これ、付いてきてるやつか?」 西田(心の声):「え、なんで? 俺、何かしたっけ?」 西田(心の声):「バスの中で何か不快なことをしてしまったのか?スマホ見てただけだぞ?」 頭の中でぐるぐると考えながら歩いているうちに自分が住むマンションの前に着いた。 オートロックのドアに手をかけ暗証番号を入力しようとした瞬間 後ろから声がかかった。 第三幕:マンション前の告白 女性:「あのー、すみません。」 西田は振り返った。 さっきからずっと後ろを歩いていた女性が少し申し訳なさそうな顔で立っていた。 西田:「はい?」 女性:「さっきバスの中で、隣に立ってたんですけど。」 西田:「ですよね!気がついていました。」 思ったより大きな声で答えてしまった。西田は少し咳払いをした。 女性:「付いてきちゃってごめんなさい。」 女性が素直に頭を下げた。 西田(心の声):「謝られた。ということはやっぱり付いてきていたのか。なぜ?」 西田はとりあえず黙って続きを待った。 女性:「バスの中でずっと気になっていたんですけど、香水とか付けていますか?」 西田:「つけています。」 女性:「なんの香水なのかどうしても知りたくて。」 西田(心の声):「そういうことか。香水か。」 西田(心の声):「それだけのために付いてきたのか。」 西田:「ステラホワイトという香水です。」 なな:「聞いたことない香水ですね。」 西田:「Amazonでしか売ってないので。」 なな:「そうなんですね。」 ななは少し頷いてそれから少し間を置いた。 その間、西田はじっと彼女の表情を観察していた。 なな:「……もしよかったら。」 西田:「はい。」 なな:「今度、ご飯でも行きませんか?」 西田:「……いいですよ。」 ななの顔がぱっと明るくなった。 なな:「ありがとうございます!」 なな:「じゃあLINE交換していいですか?」 西田:「どうぞ。」 2人でスマホを取り出し、QRコードを読み込む。 なな:「それじゃ、また連絡しますね。」 西田:「はい。楽しみにしてます。」 なな:「私もです。」 そう言って、ななは軽く頭を下げ、来た道を戻り始めた。その後ろ姿が夜道に消えていく。 エピローグ:部屋の中で 西田はマンションのオートロックを開けエレベーターに乗り込んだ。 自室に入り鍵をかける。 西田はダイニングテーブルの前に立ち、テーブルの上に置いてあるステラホワイトを手に取った。 西田:「……まさか女性からご飯に誘われる日が来るなんて。」 西田:「ステラホワイトに出会えてよかったわ。」 テーブルに置き直す。 スマホを取り出してLINEを開くとななのアイコンが新しく追加されていた。 アイコンは小さな花の写真。 西田(心の声):「ご飯、どこがいいかな。」 40歳が一人、夜の部屋でそんなことを考えながら、冷蔵庫を開けた。 今夜の夕飯のことより次の週末のことが頭にある。 窓の外では夜風が静かに吹いていた。 ——END—— #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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土曜日の午後1時。 慎吾は6畳の洋室を見渡して、深いため息をついた。 段ボール箱が12個。そのほとんどにガムテープが貼られ、マジックで「リビング」「寝室」などと雑なラベルが書かれている。 今回の引っ越しは、仕事の都合もあったが、正直なところ「気分を変えたかった」という理由の方が大きかった。 新居は同じ区内の1LDK。少し広くなる。それだけで十分だった。 翌朝10時、ムーン引越社のトラックが路肩に停まる音がした。 慎吾が玄関を開けると二人のスタッフが立っていた。 一人は坂本30代前半といった印象の、いかにも引っ越し業者らしいがっしりした体格の男性。 もう一人は 慎吾(心の声):「え、女性もいるんだ。」 山本玲香。25歳。ムーン引越社のロゴが入ったブルーのポロシャツに、黒いワークパンツ。小柄だが、しっかりした立ち姿。動きやすさ重視の格好の中でも、どこかはっきりした目鼻立ちが印象に残った。 坂本:「ムーン引越社の坂本と申します。本日担当させていただきます!」 玲香:「同じく、山本です。よろしくお願いします!」 慎吾:「あ、よろしくお願いします。村上です。」 第二幕:搬出・搬入 荷物の搬出は、慎吾が想像していたよりずっとスムーズだった。坂本が大きな段ボールを次々と運び出す傍ら、玲香も小柄な体でてきぱきと動く。台車の使い方、トラックへの積み方、すべてが無駄なく洗練されていた。 玲香は段ボールを抱えてトラックへと向かった。 トラックへの積み込みが完了し、一行は新居へと向かった。 新しいマンションは築3年の清潔感のある建物だった。エレベーターもあり、搬入の効率もいい。 坂本と玲香は手際よく段ボールを部屋に運び込んでいく。 1時間ほどで搬入完了。 坂本:「これで終わりになります。ご確認いただけますか?」 慎吾:「はい…全部ありますね。ありがとうございました。」 坂本:「お世話になりました。では失礼します。」 玲香:「ありがとうございました。」 二人は深々と頭を下げ玄関から出ていった。 ドアが閉まる。 慎吾は部屋を見渡した。段ボールの山。まだ何もない白い壁。窓から差し込む午後の光。 慎吾(心の声):「さて。」 引っ越し作業第二フェーズ、荷解きの開始である。 第三幕:夜の訪問者 段ボールを一個ずつ開けながら、慎吾は少しずつ部屋を整えていった。食器を棚に並べ、服をハンガーにかけ、本を本棚に詰める。単純な作業だが、思ったより時間がかかる。 気づけば部屋の外が暗くなっていた。 慎吾:「もうこんな時間か……。」 スマホの画面を見ると、19時を過ぎていた。段ボールはまだ5個残っている。 慎吾:「今日の夕飯はピザでも頼もうかな。」 あと5個の段ボールは明日でもいいか。そう自分に言い聞かせて、慎吾はピザのデリバリーアプリを開いた。マルゲリータとポテトフライを注文する。配達時間は約40分。 待っている間、慎吾はテレビを設置した。新居で見る最初のテレビ。なんとなく気分が上がった。バラエティ番組から笑い声が流れ始め、部屋にようやく生活感が生まれた気がした。 40分後、ピザが届いた。 慎吾はソファ代わりにしている座椅子に腰を落ち着け、箱を開けながらテレビを眺めた。チーズが糸を引く。いい夜だと思った。 インターホンが鳴ったのは、ピザを3切れ食べ終えた頃だった。 慎吾:「ん? 誰だ?」 この部屋に来る人間などまだ誰もいないはずだ。宅配の追加注文はしていない。慎吾は座椅子から立ち上がり、玄関のモニターを覗いた。 そこに映っていたのは今日の引っ越しスタッフ、山本玲香だった。 慎吾(心の声):「えっ。」 制服のままだった。表情は少し緊張しているように見えた。 慎吾:「……はい?どうしました?」 インターホン越しに声をかけると玲香は少し俯いてから口を開いた。 玲香:「あの……お部屋の方に落とし物してしまったかもしれなくて。確認させていただけないでしょうか?」 慎吾:「落とし物?わかりました。」 慎吾は鍵を開けた。 玲香が部屋に入ってくる。きょろきょろと室内を見回す様子もなく、ただ少し落ち着かない様子で立っている。 慎吾:「何を落としたんですか?」 静寂。 玲香は少しの間黙っていた。それから、ゆっくりと顔を上げた。 玲香:「ごめんなさい。落とし物してしまったって言ったのは、嘘です。」 慎吾:「はい?」 玲香は恥ずかしそうに視線を床に落とした。 玲香:「…荷物を受け取りに行った時からずっと気になってたことがあって。」 慎吾:「気になってたこと?」 玲香がゆっくりと近づいてきた。 そしてそのまま慎吾の胸に顔を埋めるようにして静かに抱きついた。 慎吾:「え、ちょ——。」 玲香の声が首元のあたりから聞こえた。 玲香:「この匂い…なんですか?」 玲香:「朝からずっと気になってて。搬出の時も、搬入の時も。なんの匂いなのか、どうしても知りたくて。」 慎吾は少し固まっていたが、徐々に状況を理解し始めた。 慎吾はそっと玲香を離しテーブルの上に目をやった。 慎吾:「……これです!」 玲香に差し出すように持ち上げる。 慎吾:「ステラホワイトっていう練り香水です」 玲香はそっと受け取った。まじまじと見て蓋をゆっくりと開ける。そして鼻を近づけた。 玲香:「……っ。」 目が細くなる。 玲香:「やばい。本当に好きな匂いです、これ。」 玲香:「練り香水ってどうやって付けるんですか? 試しにつけてみてください。」 慎吾:「こうやって、指に少し取って……」 慎吾は人差し指で中身を少量すくい、手首の内側にゆっくりと塗り込んだ。そ れから首元にも。香りが再び空気に広がる。 慎吾:「こんな感じで付けてます。」 玲香の目が慎吾の首元に吸い込まれるように向いた。 玲香:「……。」 玲香はゆっくりとさっきよりも迷いのない動作で再び慎吾に近づいた。 今度は首元に顔を寄せ深く息を吸い込む。 玲香:「くんくん……。」 玲香:「くんくん……っ。」 慎吾(心の声):「玲香さん?」 玲香の理性がステラホワイトの香りによって少しずつ侵食されていった。 正確にはもともと今日一日、ずっと気になっていたものが今この瞬間に決壊した。ということだった。 慎吾は後ろに一歩引いたが、まだ荷解きの終わっていない部屋の中、段ボールにかかとが当たって踏みとどまれなかった。 そのままバランスを崩し 慎吾:「うわっ——。」 荷解きが終わっていない部屋の床の上に、ゆっくりと倒れ込んだ。 玲香はそのまま慎吾の上に覆いかぶさるように手をついた。 玲香:「ほんとにごめんなさい。でも我慢できなくて。」 慎吾は天井を見上げながらぼんやりと答えた。 慎吾:「……いや。」 言葉が出てこなかった。 玲香は慎吾の目をまっすぐ見てそっと唇を近づけキスをした。 それからも玲香は止まらない 男性の手を取り自らの胸を触らせる それから後のことは・・・(男性の上に乗る女性。お互いの服はその場に脱ぎ捨てられてシルエットで表す) 第四幕:事後と放心 どれくらい時間が経ったのか、慎吾にはよくわからなかった。 玲香は静かに身を起こし部屋の隅で衣服を整えた。慎吾はその様子をぼんやりと眺めていた。 玲香:「今日のこと、ご迷惑をおかけしてすみませんでした。」 慎吾:「いや。」 また同じ答えしか出てこなかった。 玲香:「ムーン引越社をご利用いただき、ありがとうございました。」 慎吾:「こちらこそ。」 玲香は玄関で靴を履き静かにドアを開けた。振り返ることなく廊下に消えていく。 慎吾は床に寝転がったまま、しばらくじっとしていた。 テレビはまだついていた。バラエティ番組の笑い声が空虚にリビングに響いている。 ピザはすっかり冷めていた。 慎吾:「まさかこんなことになるとは。」 ゆっくりと体を起こし座椅子に腰を下ろす。視線がテーブルの上へ向いた。 ステラホワイトを手に取りしばらく眺めた。 慎吾:「Amazonで人気のステラホワイト買って正解だったわ。」 一人でつぶやく。 慎吾:「これはリピート確定だな。」 慎吾は冷めたピザを一切れ手に取ってかじる。 慎吾:「うん、冷めてもそんなに悪くない。」 窓の外には夜の街の灯りが広がっていた。新しい街。新しい部屋。新しい生活。 そしてなかなか刺激的な一日目 #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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東京・中野区。築14年の2LDKマンションの一室。 剛志が仕事から帰宅する。玄関を開けた瞬間、靴が3足ほど脱ぎっぱなしになっているのが目に入る。リビングに足を踏み入れると、テーブルの上には空のペットボトルが5本、読みかけの雑誌、開封済みのポテチの袋。ソファの上にはクリーニングから取ってきたまま放置されたワイシャツが2枚。 キッチンはシンクに食器が積み上がり、コンロの周りには油汚れが干からびている。風呂場はドアを開けるのが少し怖い状態だった。 剛志はその惨状をぐるりと見渡し、深いため息をついた。 剛志(心の声):「……ヤバい。本格的にヤバい。」 冷静に考えてみると、最後にまともに掃除をしたのがいつだったか、もはや思い出せない。GWだったような気もするが、今は10月である。 剛志はスマホで「家事代行サービス」を検索した。いくつかのサービスが出てくる中、「おそうじ天使」というサービスが目に留まった。口コミも良い。 剛志:「……頼むか。」 第二幕:天使、降臨 予約した当日の土曜日、午前10時。インターホンが鳴る。 剛志は緊張した面持ちでドアを開けた。 そこに立っていたのは、小柄で愛嬌のある笑顔の女性だった。エプロンを手に持ち、キャリーバッグには掃除用具一式が入っている。 美咲:「おそうじ天使の佐藤美咲と申します。本日はよろしくお願いします!」 剛志:「あ、よ、よろしくお願いします……田中です。」 美咲が室内に入った瞬間、わずかに目が細くなる。 美咲(心の声):「……来た。これは来た。レベル7だ。」 おそうじ天使社内では、部屋の散らかり度合いを独自の10段階で評価する文化がある。美咲の目利きによれば、この部屋はレベル7「本人が現実逃避している段階」である。 しかし美咲はプロフェッショナルだ。表情一つ変えず、にこやかに言った。 美咲:「それでは早速、始めさせていただきますね。ご希望の通り、掃除機がけ、水回り全般、ゴミ出しをやらせていただきます。田中さんはご自由にお過ごしください。」 剛志:「あ、はい。お願いします。……すみません、こんな部屋で。」 美咲:「全然大丈夫ですよ! むしろやりがいがあります(ニコッ)」 剛志(心の声):「"やりがいがある"って、それ一番キツい言い方じゃないか……?」 美咲はまず掃除機を手に取り、リビングから始める。ペットボトルを拾い、雑誌を積み、クッションを整える。手際が鮮やかで、剛志はその動きに何となく見惚れてしまった。 剛志はソファの隅に身を縮めてスマホをいじりながら、ちらちらと美咲を観察していた。 剛志(心の声):「なんか……すごいな、プロって。俺があの雑誌を読んで以来ずっとそこに置きっぱなしにしていたのに、スッと整理した。俺の12年間はなんだったのか。」 しばらくすると、美咲がキッチンに移った。シンクの食器を洗い始めた音が聞こえてくる。ガサゴソ、ジャー、キュッキュ。 第三幕:掃除完了 3時間後。 リビングはテーブルも床も綺麗に拭かれ、ソファのクッションも整然と並んでいる。キッチンのシンクはピカピカに磨かれ、コンロの油汚れも消え去った。トイレと風呂場は言わずもがな、白く輝いている。ゴミはすべてまとめられ、外の収集所へ。 剛志は部屋を見渡して思わず目を丸くした。 剛志:「これが俺の部屋?」 美咲:「お疲れ様でした!一通り終わりました。何かご不明な点はございますか?」 剛志:「いや、もう……完璧です。ありがとうございます。本当に。」 美咲がエプロンを外し、帰り支度を始めようとしたその瞬間だった。 美咲:「あの……ずっと気になっていたのですが。」 剛志:「はい?」 美咲:「この清潔感のある香りって……なんですか?ずっと気になってて。」 剛志は一瞬きょとんとした。自分のことを言われているとは思わなかったからだ。 剛志:「え……これのことですか?」 剛志はなんとなく手首を美咲の前に差し出した。 美咲は少しかがんで、すっと鼻を近づけた。 美咲:「……っ。」 息を飲む美咲。 美咲:「すごいいい匂い。なんていう香水ですか、これ?」 剛志:「あ、ステラホワイトっていうんですけど。」 剛志は最近モテ始めた同僚の男性から「これオススメだよ」とステラホワイトを教えてもらいAmazonで購入したばっかりだった 美咲:「ステラホワイト……。」 美咲は恍惚としたような表情でその名前を繰り返した。 剛志はその反応に少し戸惑いながらも、内心では松本への感謝が急速に膨らんでいた。 剛志(心の声):「俺にも……モテ期が!?」 その思考が完結する前に事態は動いた。 美咲:「ハァ……ハァ……ハァ……。」 気づけば美咲は剛志に向かって一歩詰め寄り、そのままぎゅっと抱きついていた。 剛志:「えっ、ちょっ——!?」 美咲は剛志の首元に顔を埋め、クンクンと匂いを嗅いでいる。 剛志:「え、えーーーー!?」 美咲:「くんくん……くんくん……。」 剛志(心の声):「これは……なんだ!?犬か!?俺は今、嗅がれてるのか!?」 数秒間の混乱ののち、美咲はハッと我に返り、さっと剛志から離れた。 美咲:「っ!ご、ごめんなさい!あの、興奮してうっかり抱きついちゃいました。」 剛志:「あ……いや……」 美咲:「本当に申し訳ないです。業務中にあるまじき行為で。今日のことは会社には黙っておいていただけますか?」 剛志:「わかりました。」 美咲:「ありがとうございます。」 美咲は深呼吸をしてどこか覚悟を決めたような顔になった。 美咲:「お詫びといってはなんですが。」 剛志:「え。」 美咲:「田中さんの"息子さん"のお掃除もしてあげますよ。」 剛志:「……。」 剛志(心の声):「息子?子供いないんだが。」 0.5秒後。 剛志(心の声):「あっ。」 理解が追いついた瞬間、美咲はにこりと微笑み剛志のズボンに静かに手をかけた。 第四幕:特別サービス ジュボジュボジュボ(この部分の描写はシルエットなどにして誤魔化すように描く。脱いだズボンだけが床に置かれている) 美咲:「お掃除、完了です。」 美咲:「ご満足いただけましたか?」 剛志:「……はい。」 美咲はスッと立ち上がりエプロンを畳んでキャリーバッグに収めた。 美咲:「本日は"おそうじ天使"のご利用、誠にありがとうございました。」 剛志:「こちらこそ。」 美咲:「またのご利用、お待ちしております。」 そう言ってぺこりとお辞儀をし美咲は玄関で靴を履きドアを開けて振り返らずに去っていった。 エピローグ:放心と決断 剛志は、ピカピカに磨かれたリビングのソファに深く沈み込み、天井を見上げた。 剛志(心の声):「……今日は何だったんだ。」 ボーッと放心状態になる剛志。 5分が経過した。 10分が経過した。 剛志はようやく現実に帰還し始めゆっくりとスマホを手に取った。何となくAmazonを開いた。 検索欄に「ステラホワイト」と打ち込む。 商品ページが表示される。在庫あり。 剛志(心の声):「……売り切れる前にもう1個買っておくか。」 カートに追加。即購入。 #漫画 #マンガ #モテおじ #モテるおじさん #pr

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